ユネスコ無形文化遺産・国重要無形民俗文化財「古川祭」が、4月19日(金)・20日(土)に岐阜県飛騨市古川町の中心市街地にて開催されます。

コロナ禍で中止や規模縮小での開催が続いていた古川祭。今年は2019年以来5年ぶりに伝統的な「起し太鼓」の裸男らの激しいもみ合いの攻防や、提灯を灯した幻想的な祭屋台が曳き揃えられる「夜祭」が開催されます。飛騨観光とあわせて、日本の伝統的な祭り、美しい文化を体験してみてはいかが。

■全国でも珍しい“静”と“動”の祭り

古川祭は、気多若宮神社での厳かな「神事」に時代絵巻の「神輿行列」、そして絢爛豪華な「屋台行列」の“静”の行事と、さらし姿の男らがもみ合う勇壮な「起し太鼓」の“動”の行事で構成される伝統的な祭り。中でも「起し太鼓・屋台行事」はユネスコ無形文化遺産に登録され、国の重要無形文化財にも指定されています。

■”動”の 大迫力!「起し太鼓」

19日20時30分頃、まつり広場において祝い唄「若松様」の大合唱とともに、大太鼓の乱れ打ちによる「打ち出し」で「起し太鼓」が始まります。高張提灯と丸子提灯を持った老若男女・子どもらの賑やかな提灯行列に先導され、「起し太鼓」の行列が20日午前0時過ぎまで市街地を練り歩きます。

通りの辻々から突っ込んでくる「付け太鼓」と呼ばれる小太鼓との激しい攻防は今回5年ぶり。その迫力をぜひ間近で体感ください。

■”静”の屋台行列は 「夜祭」も開催

古川祭の屋台は、起し太鼓と対照的に“静”の行事。19日の朝、全9台の豪華絢爛な屋台がそれぞれの屋台蔵から曳き出され、それぞれの町内を巡ります。そして翌20日は、早朝からまつり広場に曳き揃えられ、獅子舞・からくり人形・子供歌舞伎の奉納もあり、その様はまるで時代絵巻を紐解いているかのように艶やかです。

「夜祭」も5年ぶりに開催。夕刻になると、屋台は提灯を灯しながら厳かに町内を曳行。宵闇に照らし出される豪華なその姿は、日中とは違った幽玄さに魅了されることでしょう。

【「古川祭」概要】

開催日:2024年4月19日(金)・20日(土)(毎年固定日)

会場:岐阜県飛騨市古川町市街地

内容:

4月19日(金)<試楽祭>神社神事、神輿行列、屋台行列、起し太鼓

4月20日(土)<本楽祭>神輿行列、屋台行列、夜祭

古川祭特設URL:https://furukawa-fes.com/