姫路城のすぐ隣にある「好古園」は、とても素晴らしい池泉回遊式庭園があるだけではなく、さまざまな庭があり、そこにある四季折々の自然をたっぷり時間かけて楽しめます。しかも姫路城の入場料とセットでとってもお得!

姫路城のすぐ隣にある 【好古園】 とは

「好古園」と書いて「こうこえん」と読むこの園は、姫路城のすぐ西隣にあり、姫路城とは別の施設です。どのようなところなのか簡単に言えば、姫路城が建てられた頃の江戸の情緒を醸し出す 御屋敷日本庭園 が楽しめます。

これまでも、好古園は、時代劇や大河ドラマのロケ地としても使われているなど、本当に美しい日本庭園なのですが、好古園の魅力はただそれだけではありません。

さまざまな 特徴のある庭 が楽しめたり、原生林 が残ったままの景観や、春夏秋冬も楽しめ、約1万坪もある敷地内は一通り廻るだけでも、とても充実した時間が過ごせます。

そんな好古園の魅力を、わかりやすく、4つのポイントでご紹介します。

1:好古園が造られたワケ
2日本庭園は御屋敷から眺めてもよし、散策してもよし
3:様々な特徴ある庭がたくさん併設されていること
4:最後の4つ目は、姫路城とセットで超お得に入園できること!

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1:驚き!好古園が造られたワケ

姫路城もそうですが、見た目の美しさだけではなく、なぜここが造られたのか、歴史的背景も知ると、もっと楽しくなると思うので、少しだけ好古園の歴史のお勉強をしませんか?

と言いつつ、実は、好古園は歴史的建造物とはちょっと違うんです。日本庭園という文化財の保全と活用を兼ねた、新しい文化の場として、市制百周年 を記念して、1992年(平成4年)に建造された、比較的新しい建造物です。

だからと言って、何もないところに、いきなり日本庭園を建てたわけではありません。ここに好古園を造ったのには驚きの発見があったのです。

サブタイトル 「姫路城西御屋敷跡庭園」 の意味

好古園 の公式サブタイトルは、姫路城西御屋敷跡庭園。これは、姫路城西にある御屋敷「跡」庭園ということになります。

そうなのです、「跡」に再建されたのです。どういうことなのでしょう?

日本には、文化財保護法により「特別史跡」に指定された場所がありますが、好古園のあるエリアもその一つ。何度となく、ここの発掘調査が行われており、7回にわたる調査で発掘された 遺構 が、酒井家時代の「姫路侍屋敷図」に記された古地図” とほぼ合致していることが確認されました!

その遺構は、1618年に 本多忠政(徳川家康の重臣であり、徳川四天王の1人、本多忠勝の長男) が、この場所に造営した西御屋敷や武家屋敷のものです。

「姫路侍屋敷図」にもある遺構を再現

侍屋敷(さむらいやしき)とは、武家に属さない中級・下級武士が住む家のこと。古地図「姫路侍屋敷図」 は、身分によって住地を色分けしていて、すべての住人の名前を記しています。また、この地図は実測図で、土塁や堀、城門なども丁寧に描かれています。(姫路市HPもご参考まで)

その「姫路侍屋敷図」通りの遺構が発掘されたとあれば、それを活かさなければ!ということで、遺構をもとに御屋敷を再現するだけでなく、その地割を活かし、9つの趣が異なった庭園が楽しめる施設を作ろうということで、好古園が建造されたわけです。