冬は寒い。だから水温が低い。すると魚たちは身体に脂肪分をため込んで冬を乗り切ろうとする。その脂が乗った魚がウマい! だから寒くても釣りに行くのだ。北風が吹きすさむ大海原へと船で殴り込みをかけ、黙々とディープの魚たちをねらう釣り人も決して少なくはないだろう。ただ…やっぱり寒いどころか冷たいのよ! 痛いのよ! 金属製のベイトリールを握る手が!!

そう、ジギングやタイラバに使われるリールは、巻きの精度や感度のよさを追求することにより、金属製ボディを採用するベイトリールの人気が高い。しかし、真冬の寒空にさらされた金属製ボディはキンキンに冷えてしまい、握る手を麻痺させる。ヘタすればせっかくのアタリがあった瞬間に、手に感覚がなくてタックルが海ボチャ…なんて悲劇も起きかねないだろう。

そんな寒さからくる悲劇を未然に防いでくれそうなのが、今回紹介する「リールカバー」なのだ。一体どんなものなのだろうか? ハヤブサのアパレル企画販売を担当する山口氏に説明していただいた。

パーミングカップにかぶせるだけで耐えがたい冷たさとはオサラバ!!

「金属製の丸型ベイトリールのパーミングカップにかぶせる、クロロプレン素材でできたシンプルなカバーです。クロロプレンは釣り用防寒グローブなどにも採用される合成ゴム素材なので、冷えた金属製リールから冷気が手のひらに伝わることなく、ガッチリとパーミングすることができます」と山口さん。なるほど、防寒グローブがリールにかぶさっていて、それをつかむと考えればイイわけだ。そりゃ~手が冷たいわけがない!





リールカバー」(品番YK0001) ●素材:表ナイロン100%、裏クロロプレンゴム100% ●サイズ:巾55mm×高さ17mm ●カラー:ブラック ●価格:1980円(税込)

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シマノ、ダイワの100~300番相当のサイズならばどれでも装着可能

ただ、ひと口に金属製丸型リールって言ってもイロイロある。すべてがすべてに装着できるワケではなかろう。その辺はどうなの、山口さん?

「ライトジギングやタイラバで使用されているリールの市場調査をもとに、下記(適合表)のリールには装着できるように設計されています。サイズはさまざまですが、伸縮性に富んだクロロプレン素材なら大から小までピッタリとハマります。また、裏地にはシャークスキンが配置されているのでズレにくく、空回りすることなく高いグリップ力を発揮します」とのこと。
確かにカバー自体がスベってしまっては、リールが冷たいとか以前の話。実釣性能もしっかりと考えられているわけか。ん? 山口さん…まだ何か言いたそうな顔をしているようだが…。

【リールカバー装着例】


シマノ・オシアコンクエスト200番

【適合表】

メーカーシリーズ品番シマノ社オシアコンクエスト200番シマノ社オシアコンクエスト300番シマノ社オシアジガー1500番ダイワ社ソルティガIC100番ダイワ社ソルティガIC300番ダイワ社バサラ100番ダイワ社バサラ150番ダイワ社バサラ200番