日産「新型アリア NISMO」世界初公開! 430馬力超え&ド迫力エアロ採用の新「爆速フラッグシップモデル」今春登場へ

日産は2024年1月12日、新型「アリア NISMO」を世界初公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。

NISMOの「新フラッグシップモデル」登場

 日産は2024年1月12日、開催中のカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」において、新型「アリア NISMO」を世界初公開しました。
 
 NISMOモデルのEVとして新たに登場したフラッグシップモデルとなります。

 NISMOは日産がモータースポーツ活動で技術を培ってきたカスタムブランドで、現在は日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が展開しています。

 主に日産車向けのカスタムパーツのほか、エクステリアやインテリアだけでなく、エンジンやサスペンションにも専用チューニングを施したコンプリートカーシリーズ「NISMOロードカー」も手掛けています。

 現在は、スポーツカー「GT-R」や「フェアレディZ」だけでなく、コンパクトカー「ノート(ノート オーラ)」やEV「リーフ」のNISMOロードカーをラインナップするなど、一般的な乗用車をベースにしたモデルも登場しました。

 そうしたなか、2024年1月10日に公式X(旧:Twitter)上で、新型NISMOロードカーを先行公開すると明かし、新型車と思われるシルエット画像を公開し、XをはじめとするSNSなどでさまざまな憶測を呼んでいました。

 そして今回登場したのは、2022年1月に発売されたミディアムSUVタイプのEV「アリア」をベースにしたNISMOロードカーです。

 アリア e-4ORCEをベースに、風格と高い空力性能を併せ持つ新世代EV NISMOのデザインをまとい、専用チューニングが生み出す高次元のハンドリング性能と爽快な旋回性、そして伸びのある加速などを味わえる、EV NISMOのフラッグシップモデルだといいます。

 ベースモデルに対し、最高出力を10%向上させ、NISMO専用の加速チューニングを施したことで、アリアの持つ動力性能を引き上げ、気持ち良い加速を実現しています。

 専用の「NISMOドライビングモード」では、レスポンスを最大化し、EVならではの加速力をフルに発揮するためのチューニングを施しました。

 専用のタイヤと軽量かつ高剛性な20インチアルミホイールを装着したほか、シャシを構成する各部品にもNISMO専用のチューニングを施すことで、車両の安定性と回頭性を高め、軽快でなめらかな走りを実現したと説明します。

 さらに、電動駆動4輪制御技術e-4ORCEにNISMO専用のチューニングを施した「NISMO tuned e-4ORCE」は、限界走行時においてもより高いライントレース性を実現し、思い通りのコーナリングを可能としています。

 エクステリアは、アリアの上質さと、空力性能を向上させるNISMOらしいダイナミズムを体現したもので、空力性能を向上させるため、レースカーの知見を数多く取り入れたといい、空気抵抗低減とダウンフォース向上を両立。

 NISMOロードカーに共通する「ステルスグレー」を設定し、フロント・サイド・リア下部に専用スポイラーを装着、レッドアクセントラインを施しました。

 インテリアでは、NISMO専用シートをはじめ、レッドアクセントを随所にあしらったほか、センターマーク付き専用ステアリングなどを装備しています。

 また、Formula E マシンの高揚感を彷彿とさせるEVサウンド(オプション)を設定することで、運転する楽しさを最大化しました。

 ラインナップはアリアに用意されている出力の異なる2グレード「B6」「B9」をベースとしており、B6では最高出力270kW(約367馬力)・最大トルク560Nmを発揮し、66kWhのバッテリーを組み合わせています。B9は最高出力320kW(約435馬力)・最大トルク600Nmを発揮し、91kWhのバッテリーを組み合わせます。

 なお、正式発表は2024年春を予定しているといい、価格や正式な発売時期は追って明かされると見られます。