「一粒から、世界にこぼれ落ちるほどの福を」がコンセプトのおにぎり専門店

東急目黒線・西小山駅から徒歩約3分の場所に位置するおにぎり専門店「一汁おにぎり 一粒万福」。
店名は、「一粒の籾(もみ)が何倍にも実る稲穂になる」ことから縁起の良い日とされる「一粒万倍日」に由来するのだそう。

木を基調とした和モダンの店内にはカウンター席が9席ほど。盆栽や狐のお面など、和のエッセンスが散りばめられ、コンパクトながら落ち着く空間になっています。

寿司店のようにL字型に配された白木のカウンターには、おにぎりの具材がずらり。彩りの鮮やかさにテンションが上がります。テイクアウトするお客さんが多いそうですが、イートインでライブ感を味わうのもおすすめです。

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種類豊富なおにぎりは、味噌汁とお新香がつくセットが人気

「一汁おにぎり 一粒万福」の特徴はそのメニューの多彩さ。「明太子」350円や「しそ昆布」300円などの定番から、油揚げとしいたけと小松菜を砂糖醤油の特製ダレで煮詰めた「きつね」300円などのオリジナル具材もあり、思わず目移りしてしまいます。

おすすめの「一汁おにぎりセット」は、好みのおにぎりにしじみ汁とお新香が付いて、それぞれ単品で頼むよりお得になるセット。おにぎり1個につき10円引きになります。2個セット990円~もあり、テイクアウトも可能です。

今回は3個セット1280円~をチョイスし、1番人気から順にオーダーすることにしました。

おにぎりは目の前で店主が握ってくれるので、流れるような手さばきをじっくり観察可能。まずは型にごはんを入れ、具材を手際よく盛り付けていきます。

お米は京都の老舗米店「八代目儀兵衛」のおにぎり専用ブランド米を使用しているそう。季節によってそのときいちばんおいしい銘柄を2種類ほどブレンドしているため、訪れる時期ごとに最高のごはんに出合えます。

具材のたっぷり具合にワクワクが止まりません。

さらにごはんをかぶせて、一気にひっくり返します。ごはんの量は1個160gとなかなかにボリューミー。塩は天日塩を使用しています。

握りすぎず、軽く形を整える握り方は大塚の名店「ぼんご」の女将さん直伝。店主は「ぼんご」から独立した雑司が谷の「おにぎり・とん汁 山太郎」でも修行を積んだため、受け継がれた「ぼんご」流の技が光ります。

海苔は大森の老舗海苔店「並木海苔店」のもの。試食を重ね、風味と生地がしっかりした、パリッとしているものを選んだそう。

トップに追い具材をして完成。木の寿司下駄にのせてサーブしてくれるので、視覚からもぜいたく気分が味わえます。

「一汁おにぎり3個セット(お月見そぼろ、さけの親子、和風えびマヨ)」1830円

選ぶおにぎりによってセットの値段は変わります。

「さけの親子」※単品の場合は600円

一番人気は「さけの親子」。店内のガスオーブンで焼き、ていねいに手作業で一尾ずつ骨を取ってほぐした鮭と、すじこのしょうゆ漬けがそれぞれたっぷり。王道ながら間違いのない組み合わせで、頬張るたびに口の中に幸せが広がります。一番人気だというのも納得のおいしさです。

「お月見そぼろ」※単品の場合は400円

お次は「お月見そぼろ」。しょうがと砂糖じょうゆで煮詰めた肉そぼろと、形を保つため2日間冷凍してしょうゆ漬けした卵黄の相性は抜群!甘じょっぱい肉そぼろにとろける卵黄が絶妙に絡み、おいしすぎて何個でも食べられてしまいそう。

「和風えびマヨ」※単品の場合は450円

「和風えびマヨ」もファンが多いメニュー。洋風のイメージが強いえびマヨですが、ごはんに合うよう出汁を効かせて和風に仕上げているそう。マヨネーズが思いのほかさっぱりしていて、揚げたえびのプリップリの食感と、ほろりとほどけるふっくらごはんの組み合わせがたまりません。

(写真左)「心にじーんとしじみ汁」※単品の場合は320円、(写真右)「お新香」※単品の場合は100円

「心にじーんとしじみ汁」は、ご覧のとおりしじみがたっぷり。使用している赤味噌は亀戸の老舗味噌店「佐野みそ」のもので、しじみに合うよう、京都と信州の赤味噌をブレンドしたオリジナルです。

自家製の塩麹漬けのきゅうりとたくあんもホッとする味わいで、それぞれおにぎりのおいしさを底上げしてくれます。