今回紹介するのは、島根県松江市を中心に巡るドライブプラン。松江で歴史探訪を楽しみ、中海に浮かぶ火山島「大根島(だいこんしま)」で牡丹の美しさに触れ、そして、人気の美術館を訪れます。四季折々の自然美が魅力的なスポットは必見。松江市街地から車で約30分の大根島への道中、水の上を走っているような、不思議な感覚もお楽しみください。

START 松江駅

①松江城

②小泉八雲記念館

③うなぎ山美世

④由志園

⑤足立美術館

堂々たる松江のシンボル「松江城」

全国に現存する12天守のうちの一つで、2015年には国宝に指定された松江のシンボル「松江城」。実際に最上階まで登ることが可能で、360度見渡すことができる望楼からは松江市街や宍道湖など、見晴らしのよい絶景が望めます。400年以上も当時のままの姿を残す天守ですが、中でも、国宝指定の決め手となった当時最新の築城技術で組まれた内部構造は必見です。長い間、崩れることのなかった石垣の技術や力強さにも感心させられます。また、松江城が位置する城山公園内は、桜や紅葉、雪景色と四季折々の自然が楽しめる絶好の散歩スポット。黒い天守閣とともに移り変わる木々の彩りをお楽しみください。

■島根県松江市殿町 1-5

■TEL:0852-21-4030

■URL:https://www.matsue-castle.jp/

松江ゆかりの文豪の生涯に触れる「小泉八雲記念館」

江戸時代の城下町風情が残る町並みにある「小泉八雲記念館」。「耳なし芳一」や「雪女」などが収められた代表作『怪談』で知られる、ギリシャ生まれのアイルランド人作家ラフカディオ・ハーン(日本名:小泉八雲)の主な著作の初版本をはじめ、直筆原稿、遺愛品などが展示されています。ギリシャで生まれて東京で亡くなるまでの八雲の人生や事績をグラフィックや映像でわかりやすく解説しています。また、「八雲のオープン・マインド」の精神を今の時代へ伝えています。

■住所:島根県松江市奥谷町322

■TEL:0852-21-2147

■URL:https://www.hearn-museum-matsue.jp/

老舗こだわりのうなぎ料理を堪能「うなぎ処 山美世」

1914年創業の⽼舗うなぎ屋。⻑く愛されてきた美味しさの秘訣は、良質なうなぎと秘伝のタレ。ミネラルを多く含んだ⼤根島の井⼾⽔で、数⽇間泳がせたうなぎを使⽤。関⻄⾵に焼いたうなぎに何度も改良を重ねてきた秘伝のタレをつけて、⾹ばしく、絶妙な味わいに仕上げられています。定番のうな重をはじめ、御膳や⼀品料理など、メニューが豊富なのも魅⼒。また、うなぎライスバーガーや瓶詰、缶詰などのお土産も購入できます。余裕があれば、⾷後に駐⾞場横にある「うなぎ神社」を参拝してみるのもオススメ。⼈⽣が“うなぎ上り”になるかもしれませんよ。

※週末は混雑しているので、事前予約(11時のオープン時のお席のみ予約可)をオススメします。

■住所:島根県松江市八束町江島1128-10

■TEL:0852-76-3198

■URL:https://yamamise.com/

まるで桃源郷の世界「由志園」

大根島に位置する、牡丹の花を一年中楽しめる格式ある日本庭園。江戸時代中期に全隆寺の住職が静岡から持ち帰って境内に植えたことが、大根島の牡丹の始まりと伝えられています。現在では量、質ともに全国一の牡丹苗の生産地として知られ、由志園は様々な牡丹の魅力を発信しています。GWには、3万輪もの牡丹の花が池を埋め尽くす「池泉牡丹」が登場。鮮やかな牡丹の花々が視界いっぱいに広がる、息を呑むほどの絶景だとか。また、秋から冬にかけては、紅葉とともに和のイルミネーションも人気。心和ます美しい日本庭園で癒されてみてはいかが。

(画像は秋開催の池泉天竺牡丹)

■住所:島根県松江市八束町波入1260-2

■TEL:0852-76-2255

■2023年 池泉天竺牡丹開催期間:10月14日(土)〜11月5日(日)

■料金:大人一般 1,400円 小中高生 700円

■URL:https://www.yuushien.com/

日本の美を慈しむ「足立美術館」

近代日本画の巨匠・横山大観らの作品を中心とした展示とともに、壮麗な日本庭園を堪能できる美術館。同館では、近代日本画をはじめ、現代日本画、陶芸、童画、彫刻、漆芸など、数多くの作品が所蔵されています。中でも、横山大観のコレクションは質、量ともに日本随一と言われています。また、5万坪もの広大な日本庭園は、「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもと、1970年の開館以来、細部にまでこだわって維持管理され、まるで絵画のように優雅で繊細。そして、その景観の美しさは海外でも評価されており、アメリカの日本庭園専門誌『数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』による日本庭園ランキングでは「20年連続日本一」に選ばれるほど。美術コレクションと四季折々に変化する見事な日本庭園に酔いしれてみませんか。

■住所:島根県安来市古川町320

■TEL:0854-28-7111

■URL:https://www.adachi-museum.or.jp/