ワイナリーの名前でよく聞く、”ドメーヌ”って実際何なのか説明できますか?

個人的には、漠然と小さい感じのワイナリーと思ってました。他にも”シャトー”がつくところもありますよね。

シャトーの方がどちらからと馴染みがあって、シャトーと名のつくワインは多いイメージ。反対に、ドメーヌはあまり店頭で見かけないけれど、日本でも最近増えてきている印象です。

聞かれたところで答えられないドメーヌとシャトー。

色々調べたところ、どちらもフランス語の生産者名であり、簡単に言うとブルゴーニュ地方とボルドー地方で呼び方が違うのだそうです。

ドメーヌはフランス語で区画や領地といった意味を持ち、ブルゴーニュ地方で自家栽培醸造家を表す呼び方です。比較的小規模な自社畑を持つ生産者が多いことから、生産量も多くはありません。ただ、人気のワインとなると非常に希少価値の高いものとなるのが特徴。

シャトーは直訳すると城という意味。ボルドー地方の自家栽培醸造家は広大な畑を所有している生産者が多く、生産量も設備も規模は大きいのが主な特徴なのだそうですよ。

さて、今回紹介したいワインは、山梨県のワイナリー・Domaine Q(ドメーヌ 久)の「ヌーヌーボー 2023」。

日本でも早い時期のヌーボー(新酒)だから、ヌーヌーボー。毎年7月末にリリースされる、デラウェアが赤くなる前に収穫された青デラで醸造された白ワインです。

甘く爽やかな香りと無色透明で美しい色合いにまず心を掴まれ、一口飲んだ瞬間に驚きとワクワクが押し迫る感覚。今まで飲んだことがあったかな?というような、酸味と爽やかなぶどうやりんご風味が楽しいフルーティーなワインで、特に酸味が特徴的です。お酢のような酸味ではなく、フルーツの酸味なので、ツンとすることも嫌な後味もなく、スッキリさせてくれる酸味。フルーティーな味わいなのに甘ったるく感じない、本当にフレッシュな新酒!なんです。

一口飲んで、何だか心を軽くワクワクさせてくれる爽快感が嬉しくて、家族を呼んですぐに飲んでほしいと言ったほど。思わず誰かと共有したくなるワインなのかもしれません。そんなポップなワインを、ぜひ友人や家族と一緒に味わってみてください。

山梨県甲府市にある小さなワイナリー・Domaine Q(ドメーヌ 久)。日本では栽培するのが難しいと言われていた品種ピノ・ノワールを、試行錯誤を経て、国内屈指の栽培面積を誇る自社畑で育てています。ちなみにドメーヌと名のるのは、ただ小規模の生産者というわけでなく、ブルゴーニュ地方同様にピノ・ノワールを栽培しているからなのだそう。

「ヌーヌーボー」以外にも、自社畑で100%栽培されたピノ・ノワールを使用した赤ワイン「ピノ・ノワール」をはじめ、さまざまな種類のワインにも注目。ワイナリー見学や直営のワインショップなどもチェックしてみてくださいね。