「伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜」に認定されている、栃木県の「しもつかれ」。

しもつかれとは、大根、人参を「鬼おろし」で粗めにすりおろし、鮭の頭、大豆、油揚げなどと柔らかくなるまで煮て、酒粕を入れてさらに煮込む、栃木県を代表する郷土料理です。

諸説ありますが、平安、鎌倉時代に都で食べられていた炒った大豆に酢をかけただけの「酢むつかり」という料理が起源で、江戸時代中期、天明の飢饉の頃(1781-1789)、稲荷神社に供えた時に今の形になったとも言われています。

しもつかれは、主に親から子へ継承される家庭料理でもあり、正月に残った鮭の頭と節分で残った大豆を有効活用したものです。2月初午の日に無病息災、疫病退散などを祈願し、赤飯と共に稲荷神社に供える行事食。正月と節分で残った食材を余すことなく活用する「MOTTAINAI」精神、近所七軒にお裾分けするという「シェアする文化」、互いの家の味を認め合う「ダイバーシティ」など、現代のSDGsにつながる精神性も継承してきた料理とも言えます。

冬の栃木で、しもつかれの滋味深い味わいをお楽しみください。

【100年フード】ページはこちら https://www.drivenippon.com/foodculture/food-tochigi/

【しもつかれブランド会議】

http://shimotsukare.jpn.com