「近代の100年フード部門〜明治・大正に生み出された食文化〜」に令和3年に認定された、北海道のジンギスカン。

大正時代から綿羊の飼育が盛んだった北海道では、当時から羊肉の活用方法として、羊肉が食べられるようになったと伝えられています。そして第二次世界大戦後、北海道では綿羊飼育から羊肉用の飼育へと変わったことで、ジンギスカンが北海道内の一般家庭に普及したと考えられています。

ジンギスカンは、中央が山のように盛り上がった専用の鍋で、羊肉と野菜を一緒に焼いて味わう北海道の郷土料理。北海道では専門店で味わうだけでなく、自宅用にジンギスカン鍋を持っている家庭も多いのだそう。また、外で大勢が集まる花見やバーベキューなどでも定番。道民のソウルフードとして愛されています。

北海道全域で人気のジンギスカンですが、その食べ方は地域によって異なります。道央の内陸部にあたる滝川では、羊肉にタレで味を付け込んでから野菜と一緒に焼く「味付けジンギスカン」、道央でも沿岸部や都市部にあたる札幌や月寒では、味を後付けする「後付けジンギスカン」が主流。

どちらも味わって、自分好みの食べ方を見つけてみてください。

【公益社団法人北海道観光振興機構】

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