こんにちは!着物でおでかけコラムライターのSAYAKAです。

突然ですが、私が持っているこちらのカバンの中身、何が入っていると思いますか?

着物のバッグは、洋服と合わせるバッグに比べて小ぶりなものが多く、あれもこれも持っていけなかったりするもの。

つまり、着物を着ているときに「必要最低限」で「あると便利」な持ち物を厳選したい!となるわけです。

今日は私なりの目線で「着物でおでかけの時に持っていきたいアイテム5つ」をピックアップしてみました。

もちろんおでかけシーンや人それぞれ異なるとは思いますが、ご参考までに読んでいただけるとうれしいです。

①扇子

まずご紹介するのが扇子です。ここ数年、もう4月くらいから日中でも半袖で過ごしたい日もありますし、10月後半でもまだ暑いと感じる日もありませんか?

特に着物は、洋服よりも多く衣を身に纏っているので、体感的に暑いと感じることも多いと思うのです。

そんな時に、扇子は折りたたんでバッグに入れておけば邪魔にもならず、いざという時に汗だく!という事態も避けられます。

よほど真冬の屋外で使うことはないと思いますが、冬でも室内で暖房が暑い時もありますしね。一年を通して、個人的には持っていると安心するアイテムです。

②着物クリップ

「外出先で、帯が解けてきてしまった!」「着付けが緩んできてしまった!」というハプニングには、鏡を見ながらある程度着付け直しをする必要がありますが、そんなときに活躍してくれるのが着物クリップです。

着物クリップとは、和装の着付けで使用する専用のクリップのこと。全体的にフラットな見た目をしていて、布を何枚も一度にホールドしてくれるので、生地を何枚も着重ねる和装においては使いやすいアイテムです。

お手洗いなどで手を洗う時や、水仕事をお手伝いするシーンなどでは、両方の袖の下同士を合わせて背中の後ろで挟んでおくと、着物が水に濡れる心配もありませんね。念の為2〜3個はカバンに入れておくといいと思います。

お太鼓結びをしているなら、これに加えて着付け紐も持っていくと安心!

③手ぬぐい

昔ながらのアイテム「手ぬぐい」も、持っていて損はない優れもの。

お食事の時には襟元や帯の上に挟んでおくと着物を汚さずにすみますし、外出先でヘアスプレーやメイク直しをする時に肩や胸元にかけておけば、スプレーや化粧品の成分が着物に付着するのを防ぐことができます。

広げて使うだけでなく、丸めたり畳んだりして使うことができるのも、手ぬぐいのいいところ。着付けが崩れてきたり帯の結び方が甘かったりすると、帯が緩むことで胴との間に隙間ができてしまうことがありますが、そんなときにも適度な厚さに畳んで隙間にサッと差し込むことで解消します。

和装専門店や呉服店でなくても、雑貨屋さんなどでも買える手軽さも魅力です。

④懐紙(かいし)

こちらは「懐紙(かいし)」といって、主に茶道やお茶をいただく席で用いるものとして知られていますが、実はそれ以外にも万能な使い道があるんです。

例えば、食事会などで会費を支払う時に、現金をそのまま渡すのではなく懐紙に挟んで渡すことで、上品でスマートな所作になります。

他にも、袋に入っていないお菓子を受け取る時にはお皿の代わりにもなるし、食事の際に「さくらんぼの種や魚の小骨を口から出したいけれど、お皿の上に出すのは気が引ける……」という時にも懐紙の中に出して畳んでおけば見られる心配もありません。

懐紙は「懐紙入れ」に入れて持ち歩きましょう。懐紙も懐紙入れもいろいろな柄があって、選ぶのが楽しいですよ!

⑤ヘアピン

実はヘアピンも、あると便利なアイテムです。ヘアスタイルが崩れてきた時に使うのはもちろんですが、それ以外にもちゃんと役立ってくれるんです。

たとえば「襟元に皺が寄ってしまった、浮いてきてしまった」という場合には、生地をピンと張って襟が重なっている下のところで留めておくことができるし、「着物より長襦袢の方が長くて袖から出てしまう」という場合には、着物の袖を捲って長襦袢を適度にピンで摘んでしまえばOK。

安全ピンを使うこともありますが、大切な着物に穴が空いてしまうので、応急処置的にならヘアピンで十分かなと思います。

感想・まとめ

いかがでしたか?たくさん持っていっているようでも、かさばらないものばかりですよね。

どれも数百円から揃えられるものなので、着物でおでかけの際に参考にしてみてください。

次回の「着物でおでかけ」もお楽しみに!