ペダルを上から踏むと土踏まずが浮く!

リヤブレーキは、踏んでも足応えがわかりにくく、効いた感じもしないので、ややこしい操作は避けたい(減らしたい)ので使ってない。そう、仰るビギナーが圧倒的に多い。
ところが実はライダー歴30年のキャリアでも、リヤブレーキは効かないし使わない、なんてことに陥りがちなのだ。

じゃ使わなくていいんだ……いえいえ、コレ使えるようになるとリスク回避に大きく役立つだけではなく、快適で確実なライディングが手に入るので、何が何でもできるようになるべき。

まずブレーキペダルの操作に落とし穴がある。
ブレーキペダルはつま先で踏んでいるだろうけれど、このつま先を下へ押す動作は、ステップに載せた足の土踏まずを浮かせてしまうからだ。
土踏まずはペダル操作の支点になってくれないと、入力の強さやストロークの遊びから強弱まで、感覚的に伝わりづらい、というよりズバリいうと全くわからなくなってしまう。

そこでブーツの土踏まずで、ステップを上から踏んづける感じにしながら、つま先ではなく足首を回転させる動きに慣れよう。
ただペダルを踏むときに、チカラを込めようとすると土踏まずがどうしても浮き気味になる。
つま先だけでなく全体に踏みつけて、ペダルが下へ動くので入力ができる、そんな感じで操作してみよう。

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くるぶしを内側へ押し付ける支点補助という裏ワザ!

でもブレーキペダルの遊びや、どこから効く範囲の踏み応えがはじまるのか、やっぱりわかりにくいと感じたら、ぜひこの裏ワザを試してみることだ。

それはギヤチェンジのシフトアップでも「裏ワザ」として伝授した、くるぶし(踝)の内側を車体側へ押し付ける動作。
ブーツの内側がステップホルダーやフレーム、もしくはエンジンのケースでも、触れる部分があればそこへ押し付けるようにする。
もし何も触らなかったら、ステップラバーの車体側の縁に土踏まずを押し付けても良い。

このくるぶしを内側へ押す方向に、少し上からステップを踏む方向を加えた状態で、これらを支点というか操作の基点にしてペダルを下へ操作する。
慣れてくると短いストロークの範疇に、遊びや入力の強弱がわかる感覚が伝わるようになるはず。

この方法でフロントブレーキと同時に、リヤブレーキを操作してみよう。
意外なほど車体が安定して、何よりスッと路面に押し付けられるような止まり方になる。