みなさんこんにちは!歴旅ライターまえてぃです。今日は知る人ぞ知る、関西の珍博物館、「シャレコーベミュージアム」をご紹介します。シャレコーベとは、ドクロやスカル、ガイコツなどのヒトの頭蓋骨を表す言葉です。

このシャレコーベミュージアムとは、それらを集め、展示されている世界でもとても珍しいミュージアムなんですが、それだけ聞くと、とても恐ろしく感じますよね。しかしこのミュージアムに恐ろしさというものは無く、文化的・科学的、そして芸術的好奇心が刺激されるとっても魅力あふれる場所なんです!それでは早速ご紹介します。

目次

シャレコーベミュージアムの概要
シャレコーベミュージアムとは
必見!シャレコーベミュージアムの展示品たち
挑戦!シャレコーベクイズ
ミュージアムの外観は外せません!!

シャレコーベミュージアムの概要

住所:兵庫県尼崎市浜田町5-49
TEL:06-6417-7069
開館期間:毎週日曜日のみ開館10:00~17:00
※日曜日しか開館していませんので、ご注意ください(不定期有り)
入館料:中学生以上800円 小学生500円
公式サイト:シャレコーベミュージアム

アクセス

JR「立花駅」からタクシーで約6分 徒歩約15分、阪神電車「尼崎センタープール」からタクシーで約5分、歩いて約15分。※車でも行くことはできますが、専用駐車場はありませんので、近隣のコインパーキング等をご利用ください。

※新型コロナウイルス感染拡大防止による営業時間の変更や展示など、訪れる際は最新の情報を確認してください。

シャレコーベミュージアムとは

ここシャレコーベミュージアムは、脳神経外科医だった当時の館長が、日常の中での診察や手術等で脳と頭蓋骨に接していくうちに、言葉では言い表せないほどの魅力に取りつかれ、コレクションするようになったのが始まりです。館長が個人的に世界中から収集した展示品の中には、なんと、本物の頭蓋骨もあります。

また、美術品や絵画、ヒト古代骨から現代までの頭蓋骨のレプリカ、ロックでカワイイ生活用品など多岐にわたるアイテムを揃えており、その数はなんと約7,000点!!

それらの中でも、本物のクリスタル・スカルや変形頭蓋骨などは他ではみられないようで、特別な経験になることは間違いなしです。

必見!シャレコーベミュージアムの展示品たち

それではさっそく入館してみましょう。

館内は3F建てとなっており、1Fは「生活編」、2Fは「置物」「子どもの世界」「海賊」「文化1」、そして3Fは「世界の文化2」「人類考古学」「美術」と、各フロアが様々なテーマに分かれ展示されています。7,000点と聞くとすべて見るのは途方に暮れると思いますが、時間がない方にも効率よく、楽しく回ることができるように、受付で「館長推薦特別な10点」を紹介してもらえますので、そこを中心に回るといいでしょう。

入ってすぐにシャレコーベたちのインパクトがあなたを迎えてくれます!

見渡す限りのシャレコーベにワクワクしますね

ロックなシャレコーベが歌って迎えてくれます。

それではこれらの中でもまえてぃーが心躍ったコレクションを少しご紹介します。

まずは何といってもこの変形頭蓋骨(ペルー・実物)です。変形頭蓋骨はインカ時代(12世紀~15世紀)に多く作られたものです。その目的はというと、王族が平民との違いを誇示するためと考えられているそうです。作り方は幼少の頃から頭に縄などで締め付けて人工的に頭の形を変形させたそうで、こちらは推定15歳の頭蓋骨だそう。

お次はこちら、世界最大の木製スカル(館長手作り)です。これまでに2体の失敗を経て、約3年の歳月をかけて制作された木製スカルには、館長のとてつもないスカルへの愛を感じます。

こちらは番外編ですが、トイレのドアにもかなり個性的なシャレコーベのオブジェが飾られていました。こちらのオブジェ、実は顔を横から見ると女性は直角型で、男性は斜め型だそう。いろんな角度から見てみてください。

館内には所せましとコレクションが展示されており、中にはこんなグッズもありました。

シャレコーベのチェス

シャレコーベのラグ

シャレコーベの踊る人形

どこかで見たような。。。

世界中から集められたシャレコーベコレクションに、訪れた人はきっとみんなクスッと笑ったり、えー!と驚いたり感情がコロコロ変わることに忙しいでしょう。

挑戦!シャレコーベクイズ

さて、館内ではより楽しく回れるように館長からの挑戦状として、シャレコーベクイズに挑戦することができます。そしてなんと全問正解すると、、、合格証がもらえるんです。遊び心溢れたこのクイズを、ぜひ楽しんでくださいね!

ミュージアムの外観は外せません!!

内部の展示ばかりについてご紹介しましたが、忘れてはいけないのがこの建物そのものです。ご覧ください!

なんと建物そのものがシャレコーベなんです!そのインパクトといったら思わず口をポカンとあけてしまいそうです。シャレコーベの中でシャレコーベを見る、、、。そんな体験、きっと世界中どこを探してもここだけだと思います。

館外にも巨大なシャレコーベが!!

もっと生きるためにシャレコーベと出会う。

いかがでしたか??スカルやドクロと聞くと、どこか気味が悪い、怖いという印象を持つかもしれません。

ですが、各地のそれらにまつわる風俗や習慣、文化などをしると、どこか親しみが湧いたり、自分の最後の姿であるスカルに、人生や生きることそのものについてを考えさせられたりします。今は亡くなった館長の言葉には、「シャレコーベは自分自身であるかもしれません。死を意味するかもしれません。死を知るということは即ち自身が生きているということを自覚することになり、人生を考えることができるのです」とあります。

これまでに考えたことがないような手法で、人生を考える。そんな新しい気づきや発見をくれるシャレコーベミュージアムに、ぜひみなさんお越しください。

1Fにはグッズコーナーもありますので、記念にシャレコーベグッズを購入してみてはいかがでしょうか。

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