「10年・10万キロ」超えたクルマは「ダメ」なのか!? 「過走行車」を維持するため「最も重要なこと」とは

クルマの車齢や走行距離が「10年・10万キロ」を超えたクルマを維持する場合、どのようにしたら長持ちさせることができるのでしょうか。

信頼性も向上し、もはや「10年・10万キロ」は「通過点」に過ぎない!

 クルマの価値判断として、車齢・走行距離が「10年・10万キロ」に達するかどうかが境い目だとよくいわれますが、一方で近年はクルマの耐久性も向上し、それ以上に長く維持され続けているケースも増えています。
 
 それでは、10年・10万キロを超えてクルマを維持し続ける場合、どのように手入れしていくのが良いのでしょうか。

 クルマの価値などを示す指標のひとつとして「登録から10年/走行距離10万km」がひとつの目安といわれてきました。

 しかし近年では、毎年のように自動車の平均使用年数は伸び続けているといいます。

 自動車検査登録情報協会が発表した2022年3月末のデータで見ると、軽自動車を除く乗用車の平均使用年数は13.84年、貨物車は15.84年と、10年以上使用されることも珍しくなくなってきています。

 ちなみに乗用車では7年連続、貨物車では10年連続で増加しているといいます。

 実は目安として示される“10年・10万km”が良くいわれていたのは、今からおよそ40年くらい前の1980年代前後だといいます。

 その頃から考えると、現在はクルマの信頼性も大幅に向上しています。

 適切なメンテナンスさえ実施していれば、10年・10万kmはただの通過点に過ぎず、まだまだ元気に走行することができるようになっているといえるでしょう。

 では、10年・10万kmを超えても好調を維持するためにすべきことや、末永く愛車を乗り続けたいと考えている人はどのような点に注意を払えばいいのでしょうか。

 まず、愛車が10年・10万kmを超えても好調に乗りたいと考えた場合、やはり機械であるクルマを好調に維持していくためには、定期的なメンテナンスは欠かせないといえるでしょう。

 日本には車検制度というものがあり、乗用車であれば2年に一度、商用車であれば毎年車検を受けて合格しなければ公道を走行することができません。

 ただしこの車検でチェックされる部分は、クルマを構成するごく一部でしかなく、車検をパスしたからといって、次の車検までメンテナンスせずに乗り続けられるというものでは決してありません。

 なかには車検のタイミングでしかメンテナンスを実施しない、というユーザーもいるようですが、このような使い方では車両が新しいときはまだしも、年数が経ち、走行距離が進んでいくと不調を抱えてしまうことが多くなることは間違いないでしょう。

 そもそもクルマには、車検のほかに「法定点検」という、乗用車であれば12か月ごと、商用車であれば6か月ごとに行わなければならない点検が義務付けられているのです。

 罰則がないため実施しないケースもあるようですが、愛車を末永く好調に愛用したいのであれば、最低でも法定点検もしっかり実施したいところ。

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「新車ディーラーの車検は高い」は誤解!?

 また車検や点検を実施する場合も、注意したい点があります。

 格安車検をうたっているところは、車検に通る最低限の整備のみを実施して、価格を抑えているケースも多いのです。

 長く好調な状態を維持するため、キッチリとメンテナンスをして欲しい旨を伝える必要があるといえます。

 また趣味性の高いクルマなどであれば、専門店に依頼するのも選択肢のひとつといえるでしょう。

 一方、新車販売ディーラーでの車検整備に対し「金額が高くつく」というイメージがあるかもしれませんが、それは一概にはいえません。

 ディーラーでは次の車検まで安心して乗ることができるように、いわゆる「予防整備」を提案することから、金額が高くなる傾向があるのです。

 この予防整備とは、「車検取得には問題ないが、近い将来交換が必要になりそうな部分」をあらかじめ整備しておくというものです。

 自社の商品を知り尽くしているディーラーだからこそできるものといえます。

 安心して乗りたいと考えるのであれば、こういった予防整備も重要なファクターのひとつのなるのです。

 とはいえ、ユーザーとしても予算は無限にあるワケではありませんから、予算の許す範囲で優先度の高い部分から予防整備を行っていくのも重要です。

 そのためにはディーラースタッフに相談し、どこから手を付けていくか考えるというのも必要です。

 予防整備といっても、すべての部品をどんどん交換する必要はありません。

 もちろん、予算が潤沢あれば交換したほうがいいのですが、愛車の現状を把握し、次はどんな整備をどのタイミングまでにすればいいのかを適切に把握することが大切です。

 これはクルマやメカニズムに詳しくなくても、信頼できるショップやディーラー、修理工場を見つけることができれば、どんな人でもできることといえるでしょう。