常識覆す「異形の新幹線車両基地」着工へ 札幌中心部が大変貌 7月29日に起工式

新幹線4編成を収容可能です。

「全カバー・全高架」の札幌車両基地が本格着工

 鉄道・運輸機構は2023年7月21日(金)、新函館北斗から札幌へ延伸工事が進む北海道新幹線の新たな車両基地となる「札幌車両基地」の起工式を7月29日(土)に開催すると発表しました。これまで着工に向けた準備が進められてきましたが、いよいよ本格着工となります。

 現在、北海道新幹線の車両基地は、北斗市にある「函館新幹線総合車両所」のみとなっています。札幌延伸時はこれだけでは対応できなくなるため、各種作業を行う新たな車両基地として、この札幌車両基地が建設されます。

 

 札幌車両基地は高架形式で、防雪上屋によってすっぽり覆われた細長い構造が特徴。延長は約1.3キロもあり、新幹線札幌駅から、在来線の次の駅である苗穂駅付近まで、札幌市の中心市街地を縫うように延々と伸びていく異形の構造となります。

 

 札幌駅側から近い順に、車両を留置する「着発収容庫」、車両検査や融雪作業を行う「仕業検査庫」、保守用車両の整備・留置する「保守基地」を設け、複数の目的を持つ作業エリアが直列に並ぶ形となります。着発収容庫に2編成、仕業検査庫に2編成、全体で4編成を収容可能とする計画です。

  

 このような細長い形状の車両基地になった理由について、鉄道・運輸機構は「車両基地に必要となる面積や運用する営業主体の観点で検討し、札幌車両基地は札幌~苗穂間に高架構造で設置することが適切と判断しました」としています。

 

 今後のスケジュールは、高架橋と防雪上家工事を2027年度までに完了させる予定。設備工事や検査、試運転を経て、2030年度末までの完成を目指すとしています。

 7月29日の起工式では、「札幌福井ばやし保存会」の実演も行われる予定。起工式の後、施工を担当する鹿島・飛島・岩田地崎・中山JVによる安全祈願祭が行われます。