岐阜県郡上市、日本三大民謡踊りの一つに数えられる「郡上(ぐじょう)おどり」が、2023年7月15日(土)の発祥祭を皮切りに、9月9日(土)のおどり納めまで、徹夜おどり4夜を含む31夜にわたり開催されます。

新型コロナウイルス感染症の影響により、2019年の開催を最後に開催中止や規模の縮小が余儀なくされていましたが、今年は4年ぶりの通常開催が決定。2022年11月に“ユネスコ無形文化遺産”に登録されてから初めての開催です。

■郡上おどりとは

「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」の歌詞で知られる郡上おどりは、400年以上続く伝統行事。観光客も地元の人もひとつ輪になって踊る楽しさがあるため、「見るおどり」ではなく「参加するおどり」とも言われています。また、30夜以上にもわたって踊るので、日本一のロングランの盆おどりでもあります。おどり会場はひと夏で市街地を一巡し、城下の町並みの中や辻の広場で踊る日もあれば、昔ながらに神社の境内が会場になる日もあります。

最も盛り上がる徹夜おどりは、8月13日~16日の4日間。通常のおどりは午後11時に終了しますが、この4夜だけは夜8時から翌朝5時頃まで踊り明かします。老若男女を問わず多くの踊り子達が浴衣姿に下駄を鳴らして全国から集うことでも知られています。

■郡上市八幡町

岐阜県のほぼ中央に位置する「郡上八幡」は、奥美濃の山々に囲まれ、吉田川に沿って築かれた城下町の風情が残る町。全国名水百選に選定された宗祇水をはじめ、重要伝統的建造物群保存地区に選定された「郡上八幡北町」を含む町並の通りには、いくつもの用水路が流れており、どこを歩いていても涼やかな水音が聞こえ、昔懐かしい時間を過ごすことができます。

参加することでより満喫できる郡上おどり。この機会に、ぜひ参加して思い切り楽しい夏の思い出を作りませんか。

【開催概要】

開催地 :岐阜県郡上市八幡町 ※おどり会場は日程によって異なります。

開催日程:7月15日(土)発祥祭~9月9日(土)おどり納めまで、延べ31夜

※徹夜おどり 8月13日(日)~16日(水)

開催日程や会場の詳細はこちらから:

http://www.gujohachiman.com/kanko/odori_schedule.html

<郡上おどりを楽しむポイント>

●呉服店でお気に入りの浴衣をレンタルしよう

郡上おどりは誰でも参加可能で、踊る服装も自由ですが、浴衣を身にまとうとぐっと雰囲気が高まります。

●下駄屋さんで自分だけの「踊り下駄」を作ってもらおう

下駄はカーンカーンと鳴らす音で悪霊を追い払うという意味合いのほかに、リズムを合わせるのに欠かせないアイテムです。特に郡上おどりの曲目のひとつ「春駒」は下駄を打ち鳴らす動作が多く、下駄を鳴らして踊るのが醍醐味。

●限定の手ぬぐいをゲットして踊り子スタイルを完成させよう

男性は首から、女性は浴衣の襟元や帯に手ぬぐいをかければ、立派な踊り子スタイルの完成です。毎年デザインの変わる数量限定の手ぬぐいも販売されます。今夏の思い出にぜひ手に取ってみてください。

●郡上八幡博覧館や郡上八幡旧庁舎記念館で郡上おどりのレッスンを受けよう

初めてでも楽しく参加できるのが郡上おどりの魅力ですが、少し練習しておくと踊りの輪に入りやすくなり、更に楽しむことができます。町の施設では郡上おどりの実演やレッスンも行っています。