プロペラ機なのに「ファーストクラス」「全席ビジネス」そして「可変式」! 超斬新なATRの新型客室とは

ビジネス機仕様もなかなか快適そう。

ユニーク仕様含む5仕様が公開

 ヨーロッパの航空機メーカー、ATRが、ドイツで行われている航空機インテリアエキスポで、ハイエンド市場向けの新たな旅客機・ビジネス機向けの客室仕様「ATR HighLine」のイメージを公開しました。

 この「ATR HighLine」は5つの客室タイプに分類され、そのなかにはユニークな仕様も含まれています。

 旅客機タイプは、ファーストクラス(横1-2列)、プレミアムエコノミー(横2-2列)、普通席(横2-2列)の3クラスで構成される50席仕様の「マルチクラス」、標準時は横2-2列で、上級クラスとして座席を使用するさいには2人掛けシートの片方を折りたたみ、テーブルとすることができる「プレミアム フレックス」、そして全席ビジネスクラスで最大30席を配する「オール ビジネス クラス」の3種類です。

 このほか、機体前方をVIP席を配し、仕切りを隔てた後方にエコノミークラスを設置した「マルチセクション」、ビジネス機タイプで顧客によるカスタマイズが可能な「ビスポーク VIP」の仕様が発表されています。

 ATRでは、地域航空向けの100席以下のプロペラ民間機を主力商品としており、国内地域航空でも天草エアラインやJAC(日本エアコミューター)、HAC(北海道エアシステム)が同社機を使用しているほか、ORC(オリエンタルエアブリッジ)やトキエアなども同社機を用いて定期便を運航予定です。

 とくにATRは、「ATR HighLine」のビジネス機仕様について「最大のビジネスジェットと同じ客室サイズをもちながら、CO2の排出量を半減できる」とアピールしています。