北海道だけ新車価格が違うのはなぜ?

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自動車メーカーは、車種やグレードに合わせて、車両本体価格を設定していますが、自動車のカタログには、車両本体価格の他に、「北海道地区メーカー希望小売価格」という記載が見られます。

北海道地区限定で、車両の価格が約2万円ほど高くなっているのです。なぜでしょうか?

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バッテリーやガラスなど「寒冷地仕様」が標準のため

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北海道地区限定で、車両の価格が約2万円ほど高くなっているのは、寒冷地仕様という特別な設定がデフォルトで搭載されているためです。

寒冷地仕様車とは、主に、バッテリーや、ガラス、ライトなどの機能が強化されており、北海道の寒さに耐えられるように設計されているものです。

例えば、バッテリーの場合、極寒の中、ヒーターを長時間使用することが想定されるため、それに耐えられるよう、容量が大きくなっています。

その他のガラス等は、積載や凍結を防止するために、熱線が入っています。また、ライトもリアフォグランプがより強い光で照らされ、吹雪の中でも、後続車からしっかりと見えるようになっています。

加えて、北海道で販売される車両は、輸送費が本州で販売される車両よりも高く発生するという事情があります。

これらの理由から、北海道地区で販売される車は、別途費用が上乗せされているのです。

国産車メーカーは寒冷地仕様が標準であることから、北海道地区に限り数万円ほど車両本体価格が上乗せされていることがわかりました。輸入車に関しても、同じように寒冷地仕様が採用されているのでしょうか。

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