JR東日本・JR東日本スタートアップがベンチャー企業と協業し、新たなサービスを実現する「JR東日本スタートアッププログラム」。

5月30日に開催された「JR東日本スタートアッププログラム2022」秋の採択企業のDEMO DAYでは、7社が登壇し協業内容を発表。「JR東日本とカブトムシでつくり上げるSDGsな暮らしとツーリズム」を掲げる株式会社TOMUSHIがスタートアップ大賞を受賞しました。

「株式会社TOMUSHI、前株でカブトムシと読めるようになっております。ロゴはクワガタの角をイメージして、循環するように作られております」

そう語るのは、カブトムシとともに世界を救うことを掲げ、21歳で独立したTOMUSHIの石田代表取締役。DEMO DAYでは幼いころからのカブトムシ好きをアピールするとともに、食糧難や廃棄物といった課題をカブトムシで解決するという夢を描きました。

同社は廃棄物をカブトムシ用に飼料化する技術を持つだけでなく、廃棄物処理に強いカブトムシの個体を厳選。通常のカブトムシの3~4倍速い成長を実現することで、廃棄物処理のスピードを上げることを可能にしたといいます。

JR東日本グループとの協業では、東北バイオフードリサイクルやJR信濃川発電所から出る有機物を利用し、廃棄物でのカブトムシの生育に挑戦します。

廃棄コスト削減と育成したカブトムシの販売のほか、駅での展示販売を通してSDGsの取り組みとして発信し、移動の促進も図るといいます。

採択企業7社と協業内容

◆スタートアップ大賞:株式会社TOMUSHI

「JR東日本とカブトムシでつくり上げるSDGsな暮らしとツーリズム

◆優秀賞:株式会社ALGO ARTIS

「AI・アルゴリズムによる線路メンテナンス作業計画の効率化」

◆審査員特別賞:株式会社grow&partners

「駅や鉄道を活用した預けたくなる保育の実現」

◆株式会社haccoba

「無人駅の活用による駅舎醸造所を中心とした地域活性化」

◆株式会社ウェーブレット

「超小型発振装置を使用した地中モニタリングおよび支障物検知」

◆株式会社SIRC

「非接触式電力センサを用いた信号設備電力測定および設備効率化」

◆株式会社FullDepth

「水中ドローンによる新たな鉄道土木構造物維持管理手法の提案」

今回の採択企業7社は、順次テストマーケティングを展開していきます。