みなさん、緑茶を飲んでいますか?

私は毎日、仏壇と神棚にお供えする際、お裾分けとして煎茶をいただいています。そして時間に余裕があるときは、薄茶(抹茶)を点てることも。どちらも清々しい香りが口いっぱいに広がり、心と体をじんわりと温めてくれます。

ちょうど春から夏へと変わる5月初旬は、立春から数えて八十八夜にあたる「新茶」の時期。お茶専門店では「新茶」と表示されたお茶が最前列に並んでいたりします。

お茶はリラックスした気分を与えてくれますが、それだけではありません。中国伝来のお茶は、もともと中国では薬として服用されていたそう。つまり、それだけ身体に良い飲み物ということです。たとえば、ポリフェノールの一種である「カテキン」は血圧や血糖、悪玉コレステロールの上昇を抑えてくれますし、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素もたっぷり。さらに紅茶や烏龍茶にはない、緑茶特有の成分である「テアニン」は、脳や神経細胞の興奮を抑えて睡眠を改善する作用があるといわれています。

これらの栄養素をまるごと摂取するなら茶葉を粉末にした抹茶でいただくのが効果的ですが、煎茶であれば、お茶を飲み終えた後の茶葉を「食べる」のもアリ! 私の場合はチリメンジャコやかつお節と混ぜ、好みの味付けにしてサラダ感覚で食べています。

ちなみに私が通っている茶道の先生は、卒寿(90歳)を超えた今も現役でご活躍。そして茶道裏千家の前家元でおられる千玄室大宗匠は、今年なんと満百歳を迎えられました。

人生百年時代、一日一服のお茶で健康に長生きしたいもの。新茶が出回るこの季節、みなさんも健康と美容のために「お茶活」を始めませんか?