歴史ある建物やシックなカフェ、ギャラリーなど新旧の魅力が混在

こんにちは!「着物でおでかけ」コラムライターのSAYAKAです。

今日から6月ですね。そして例年より早く梅雨入りを迎えています。

ジメジメとした蒸し暑さを感じることも増えそうですね。

「雨の日や夏の暑い日に着物って不便なのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、

梅雨でも暑くても、私はじゃんじゃん着物で出かけちゃいますよ。

今回は、名古屋市西区にある「四間道・那古野」エリアへGO。

にぎやかな名古屋駅抜けて東へ進むこと、着物で徒歩10分ほど。喧騒がだんだん遠のいたころ、静かでレトロな街並みが広がりはじめます。

さて、この「四間道(しけみち)」という変わった名前の由来。

もとは元禄13年(1700年)の大火の後、尾張藩4代藩主徳川吉通が、堀川沿いにある商家の焼失を避けるために、中橋から五条橋までの道幅を4間(約7メートル)に拡張したのが始まりだとされています。

4間(けん)あることから四間道と呼ばれるようになったのですね。

石垣の上に建つ土蔵の数々や、昔の面影をそのままに残した町家が通りに面して建ち並んでいて、歩いているだけで穏やかな気分に浸れます。

おしゃれなカフェやギャラリー、レストランや和食料理店などもあり、時間を忘れて滞在してしまいそうです。

道なりに歩いていくと、いつしか「円頓寺(えんどうじ)商店街」に差し掛かります。

古き良き下町情緒と、新しいお店が融合した商店街で、四間道に比べるとカジュアルな雰囲気。

行き交う人どうしが気軽に声を掛け合うような、昔ながらのあたたかさがあります。

もちろん、こちらもランチスポットや喫茶店、雑貨店、居酒屋などが充実しています!

どこに入って何を食べようか、どう過ごそうか……。

うーん、迷ってしまいますね。

今回の私の装いは、だいぶ前に浴衣としてあつらえたものを夏着物のようにして着こなしています。

中には夏用の長襦袢を着ているので、風通しも良くてとっても涼しい!

首元をすっきりと涼しげに見せたかったので、半衿は白に。

帯も夏らしく「絽(ろ)」という素材の名古屋帯をチョイスして、濃い色の浴衣とのバランスを考え、色味は控えめにしました。

夏に着物が敬遠されてしまう理由として「夏だと暑そう!」というご意見もあるかもしれませんね。

確かに、綿のTシャツ1枚に比べたら着物や浴衣は暑いかもしれませんが、袖や首元などは風をよく通してくれるので、そこまで不快感はないかなと思います。

帯周りの、衣が重なっている部分についても、夏用のメッシュ素材の帯板や伊達締めを使うなどすれば、快適に過ごせますよ。

今は便利な着付けアイテムもたくさん出ているので、無理せず楽に着られるような、自分に合ったものを選んでみるのもいいかもしれません!

感想・まとめ

名古屋駅にほど近い「四間道・那古野」エリアをのんびり散歩してきました。

古くから名を残す歴史の遺産と、新たな価値観を持つお店の数々、そして穏やかな生活の営みも感じられるスポットでした。

これからも幅広い要素を受け入れながら、地域に根付いていくのだろうと思いました。

暑い時期でも、私なりに楽しく着物を着て、いろいろなところへお出かけしていきますね!

次回の着物でお出かけも、お楽しみに!

<今回のスポット>

愛知県名古屋市西区 四間道・那古野、円頓寺商店街