全長4.3m級「タフ顔SUV」の反響は? 次期モデルはいつ登場? 「RVR」 13年目の現状とは

三菱は「RVR」をラインナップしていますが、どのような特徴があるのでしょうか。

三菱は「RVR」どのような特徴が?

 日本市場には、コンパクトSUVに分類されるモデルが数多く存在します。
 
 その中で三菱は「RVR」をラインナップしていますが、どのような特徴があるのでしょうか。

 RVRは、1991年に初代が誕生しました。その後2代目は1997年。現行となる3代目は2010年に発売されています。

 なお3代目では海外で欧州では「ASX」、北米では「アウトランダースポーツ」という車名でも展開されています。

 現行RVRの特徴は、取り回しがよく運転しやすいコンパクトボディに、三菱が誇る路面状況に合わせて最適な操縦安定性と走破性を実現する電子制御4WD機能を備えています。

 2019年8月の一部改良にてエクステリアを一新。デザインコンセプトを「Impact and Impulse」とし、三菱SUVがもつ力強さに加えて、洗練された都市型SUVとして、都会に映える魅力的で存在感あるデザインを目指しました。

 フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させ、左右から中央に向かって包み込むバンパーのプロテクト形状とフロントグリル部を水平・垂直基調のスクエアなラインで構成することで、力強さ・堅牢さを表現する他、フロントフェイスに厚みを持たせることで、存在感を高めました。

 LEDを多用したフロントランプデザインは、ターンランプとフォグランプをバンパーサイドに配置した特徴的なランプレイアウトにより、三菱らしい独自性と上質感を演出。さらにターンランプをヘッドライトから独立させることで、視認性を高めています。

 リアデザインは、車幅いっぱいにまで広がる水平基調のテールランプデザインと、バンパーサイドにブラックのガーニッシュを採用することで、ワイド感と安定感を演出。

 2023年2月の一部改良では、下位グレードのドアミラーをターンランプ付きに変更した他、ホイールアーチモールの追加やサイドガーニッシュのメッキ加飾追加などにより質感の向上を図りました。

 その他、上級グレードに標準装備としていた「後側方車両検知警報システム」を他グレードでも標準装備。

 さらにこれまでメーカーオプション設定としていた「SRSサイド&カーテンエアバッグ」を全車標準装備し、安全性を向上させました。

 そんな特徴を持つRVRですが、現状のスペック(日本仕様)は全長4365mm×全幅1810mm×全高1630mm-1640mm、ホイールベース2670mm。最低地上高195mm-205mmとなっています。

 パワートレインは1.8リッター直列4気筒ガソリンエンジンにCVT(6速スポーツモード付)を組み合わせており、駆動方式は2WD/4WDを用意。

 なおユーザーからは「RVR、このクラスでこの塊感のあるデザインは良い」、「RVR古いけど、乗るといい感じ」といった声が見られます。

 そんな特徴を持つRVRですが、現状の販売動向はどうなのでしょうか。首都圏の三菱販売店は次のように話しています。

「現在三菱のSUVは『アウトランダーPHEV』『エクリプスクロス』『RVR』です。なかでもアウトランダーPHEVは好調な売れ行きを見せています。

 ただRVRはクルマとしても目新しさが無いほか、このクラスは競合モデルも多いのでそれほど注目されている訳ではありません。

 しかし、三菱を好むお客様からは『コンパクトサイズのSUVは残して欲しい』という声も頂いています」

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 また別の三菱販売店では「海外で2代目ASXが発表されたことで『RVRもフルモデルチェンジするのか』という問い合わせは頂いています。しかし現段階ではなにも情報がない状態です」と話しています。

 なお2代目ASXは、アライアンスによりルノー「キャプチャー」のOEMとして登場し、パワートレインは複数パターンが設定されるようです。

 今後、この2代目ASXが4代目RVRとして登場するのか、注目です。