■RVC最大の強み|AIによる音声学習のスピード

これまでもAIボイスチェンジャーというものは、世の中に数多く存在していた。今回取り上げているRVCに至っては、AIを駆使した音声学習のスピードがとんでもなく早い。

大量の音声サンプルや学習にかける膨大な時間を使わなくても、RVCならわずか1時間程度で良質な学習モデルを生成できる。また学習モデルのデータ容量が軽いため、保存や共有の融通が利きやすい。

RVCを操作する環境が必要であること、中国語で記載されたサイトからインストールしなくてはならないことなど、実際に使用できるまでに複数のハードルがあるものの、ある程度の知識がありターゲットの音声データを入手できれば、比較的手軽に自分の声を理想の音声に変化させることができるのだ。

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■RVCは危険なサービス? 利用時の注意点

本記事で解説したRVCは、開発元が不明で安全性が担保されていないため、利用する際には注意が必要だ。さらに使い方次第では、他人の声を学習モデルとして出力し、その音声を無許可で使用することも可能である。

そのため、RVCは十分なモラルを持って扱わなければならない。また著作権侵害などの問題も孕んでいることから、面白半分で使うことはおすすめしない。「革命的なAIツールが登場した」という事実認識にとどめておく程度が良いだろう。

そもそも今回紹介したAIツールだけに限らず、画像生成AIや文章生成AIについての反対意見が相次いでいる。それでもRVC含めたAIツールを活用したいのであれば、「すべてにおいて自己責任である」という事実を忘れないでほしい。

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