初めまして! カヤックを生涯の遊びとして30年、気がつけば仕事も遊びもカヤック漬けのマサヤートと申します。
これから数回に渡り、「カヤックフィッシングを安全に楽しむ方法」をお伝えしていきたいと思います。興味はあるけど未経験の方や、いつかはチャレンジしたいと思っている方のご参考になれば幸いです。

1.カヤックとは?

まずは、「カヤックとは?」から入りましょう。

長年カヤックに関わっていると「カヤックとカヌーの違いは何ですか?」と質問されます。
形状? 長さ? など疑問を持たれている方が多いようですが、パドル(漕ぐ道具)の形状で分けるのが一般的です。

●ダブルブレードパドル
ブレードが両端についているパドル。フィッシングで多く使われる艇はダブルブレードで漕ぐタイプですので、「カヤック」となります。●シングルブレードパドル
水をつかむブレード(漕ぐための平らな部分)が片方だけのパドル。このパドルを使うのが「カヌー」です。

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2.どんなカヤックを選べばいいのか?

現在のカヤックフィッシングでの主流は、「シットオントップ」と呼ばれるタイプのカヤックです。オープンデッキとも呼びますが、いわゆる上部が何も覆われていないタイプのカヤックを指します。

また、シットオントップカヤックの場合はデッキ(床)部分にスカッパーホール(穴)が空いており、水を排出することができます。水が侵入しても溜まることがなく沈まない作りになっているのです。
安全性が高く、万が一ひっくり返ったとしても内部に水が溜まることがなく復元、再乗艇することが可能です。現在では、クーラーボックスを置くスペースやロッドホルダーなどが追加され、加えて広いデッキで、釣りを楽しむカヤックと言っても過言ではありません。

大きさは10ft(約3m)から12ft(約4m)を出艇するフィールドに合わせて選びます。おおまかに池や湖などのあまり大きな波などが立たない内水面では10ft、海で使用する場合は12ft以上を選択しましょう。

近年では、今まで主流であったパドルで漕いで進むカヤックに加えて、足で漕いでスクリューやフィンを動かして進む、「足漕ぎカヤック」の需要も増えてきました。利点としては手がフリーになり、より釣りに集中できます。


両手がフリーになり、より釣りに特化した足漕ぎタイプのカヤック。パドルで漕ぐタイプとどちらがよいかは、それぞれ一長一短ある

両タイプ共に一長一短はありますので、どちらがよいというワケではありませんが、先ずは、パドルで漕いで進むタイプをおススメします。なぜならば、足漕ぎのカヤックに比べて価格が低く、カヤックを楽しむうえで重要なパドリング操作を学べるからです。また、足漕ぎカヤックに関しても全て足だけで漕ぐのではなく、パドルも多用します。
先ずはパドリングモデルでカヤックの操作を学び、カヤックの楽しさを知り、そこから足漕ぎモデルに移行することをおススメします。

もちろん、足漕ぎからスタートしてパドリング操作を学ぶことも可能ですので、より釣りに特化したい方は、足漕ぎのカヤックをセレクトすることも間違いではありません。