キャンプ場には、12カ月それぞれでワクワクすることが満載! ソロキャンプ歴34年、日本単独野営協会・代表の小山仁さんがその時期ならではのキャンプの楽しみ方や快適な過ごし方を伝授。

(※実際のキャンプ写真は【関連画像】を参照)

今回は、100円ショップで買える優秀なキャンプグッズ8選と、その活用法を教わった。

※写真の下の品名に値段がないものは110円。それ以外のものは価格を表示

【小山仁(おやまひとし)】
日本単独野営協会代表理事。中学生の頃からキャンプに親しみ、キャンプ歴は34年。ソロキャンプの健全な普及を目指して、2018年に日本単独野営協会を設立。2万3000人の会員を率いて野営地の清掃活動や初心者支援活動、キャンプイベントを実施している。
日本単独野営協会:https://tandokuyaei.com

おすすめ100均グッズ5選とキャンプ活用法

ここ数年のキャンプ人気で毎月沢山のキャンプグッズが新たに開発・販売されています。その中でも今注目を集めているのは、100円ショップで買えるキャンプグッズ(以下、100均グッズ)です。

物によっては、強度に不安があったり、思ったほどの性能を出せなかったりするものもありますが、用途と選定を間違えなければ、わざわざ高いキャンプギアを買わずとも、十分キャンプに役立てられます。

●おすすめグッズその1:ポケットストーブ(セリア)・メスティン(ダイソー)・固形燃料(ダイソー)


ポケットストーブ(セリア)・メスティン(ダイソー)550円・固形燃料(ダイソー)で簡単に炊飯できる

この3点があれば誰でも簡単に失敗なくお米を炊くことができます。固形燃料は25g〜30gの物を選びましょう。メスティンに研いだ米か無洗米を入れ、規定の水量を入れたら冬場は最低1時間、夏場は最低30分浸水させておきます。

蓋を閉めたら、ポケットストーブに固形燃料を置いた上にメスティンを置き、沸騰することで蓋が開いて内圧が失われてしまわないように、蓋の上に石を置いておきます。固形燃料に火をつけたら、火が消えるまで放っておきます。火が消えたら、5〜10分ほど蒸らして完成です。

※蒸らす際は新聞紙やブランケットなどで包むとご飯が冷めることなく上手に蒸らすことができます。


ウインドスクリーン(ダイソー)550円を風よけに

風の強い日は火が煽られると、温度が上がらず思うように炊けない場合があるので、ウインドスクリーン(ダイソー)を使って風を防ぐと良いでしょう。

●おすすめグッズその2:破れにくく安心。BBQマルチホイル(ダイソー)


BBQマルチホイル(ダイソー)

焚き火台の下に敷いて、爆ぜた火の粉をキャッチするのに使います。延焼の防止に役立つほか、焚き火が終わった後は灰と炭を持ち帰るときにも活用OK。

使い方は、アルミホイルに残った灰と炭をあけ、水をかけて消火し、包んでビニール袋に入れて持って帰れば、そのまま燃えるゴミとして捨てることができます(各自治体のごみ処理ルールをご確認下さい)。厚手なので、持ち帰りの際に破れて炭や灰が散らばるリスクが少なく安心です。

●おすすめグッズその3:テント・シートクリップ2P(セリア)


テント・シートクリップ2P(セリア)

キャンパーの間で「ワニ」と呼ばれるシートクリップです。ガイロープを接続することができるので、タープの丁度いい場所にタブがついていなくても、ガイロープを張ることができます。

雨の日にタープの水の溜まりやすい場所にクリップをはさみ、ガイロープで引っ張ると、水の通り道ができるため、タープに水が溜まらずに雨を流してくれます。


テント・シートクリップ使用時

●おすすめグッズその4:イワタニガスマッチ(セリア)


イワタニガスマッチ(セリア)

アウトドアブランドの充填式のライターは、少し躊躇してしまうようなお値段の物があります。100均でそれっぽいものを探しても、使い捨てがほとんどで、充填式のものはなかなか見つかりません。

セリアでは、何と、有名ブランドのイワタニ製の充填式ガスマッチが販売されています。ぜひ、利用してみましょう。

●おすすめグッズその5:キッチンペーパーダスター(セリア)


キッチンペーパーダスター(セリア)

油がついた食器を拭くのに活用できます。キッチンペーパーがあれば、炊事場のない水が貴重な場所でも、食べ終わった皿などを拭くだけでかなりきれいに落とすことができます。

使い終わった食器の油汚れがつかずに持ち帰ることができ、食器は家に帰ってから洗剤で洗えばOK。口を拭いたり、鼻を噛んだり、万が一怪我をしたときなどにも役立ちます。

(広告の後にも続きます)

100均グッズのキャンプアレンジ活用法

100均グッズは使い方をアレンジすることで、キャンプをより便利に楽しむこともできます。

●応用その1:丸型強力マグネット(セリア)&強力回転フック(セリア)


丸型強力マグネット(セリア)


強力回転フック(セリア)

テントを買ったけど、ランタンを吊るすフックがついていなかったり、都合の良い場所にフックがなかったなどの経験はありませんでしょうか。そんな時はこの強力マグネットとマグネットフックを使って、好きな場所にフックを作ってしまいましょう。

使い方は簡単です。テントやタープの上に強力マグネット、下にマグネットフックで挟むだけ。これで微調整の効かないランタンの位置調整が簡単にできるようになります。なお、風の強い日や重いランタンには向かないのでお気をつけ下さい。


フックを装着した使用例。テントを隔てたフックの真上にマグネットを付けている

●応用その2:テント用ファスナーバー(セリア)


テント用ファスナーバー(セリア)

ワンポールテントなど、裾のスペースが狭くなっているテントで、腰をかがめてチャックを最後まで締めるが大変だと思った経験はありませんか。このファスナーバーは腰をかがめずに、テントのチャックを最後まで簡単に閉められます。

ただ、元々ついているリングをチャックにつけてしまうと、外すのが大変なため、付けたまま畳んだ際にテントの生地を傷めてしまう恐れがあります。そんな時はバーの先に小さなカラビナを付けておくことでテントを畳むときには簡単に取り外すことができます。

●応用3:ダイヤルロック(セリア)


ダイヤルロック(セリア)

テントの内側ロックに活用できます。テントのインナーはダブルチャックになっていることが多いので、チャック同士をダイヤル式ロックで止めておけば、外から簡単に開けられません。特に女性キャンパーが安心して眠ることができるよう、防犯対策としてオススメです。


ダイヤルロック使用時

用途と違う使い方をする場合は、安全面に配慮して怪我や事故のないように配慮しましょう。