ダイビングに欠かせない、BCやレギュレーター、マスクにフィンといった器材。購入を検討している方にとっては、迷ってしまうほど様々なメーカーがあるが、今回から連載でご紹介していきたいのは、イタリア生まれの洗練されたデザインと革新的な技術で世界的に人気のある「Mares(マレス)」Mares。本企画では、改めてMaresがどのようなブランドなのかをご紹介していく。初回は、Mares創業の歴史とブランドの特徴について。

ウォータースポーツのパートナーであり続けるMaresブランド

Maresの創業は1949年にさかのぼる。第一次世界大戦中、オーストリア海軍のダイバーだったルドビコ・Maresは、戦後も潜水艦回収のためダイビングを続け、第二次世界大戦後にイタリアへ移住。そこで、海への情熱と革新への意欲を根源に、ダイビング器材メーカーを設立。1973年には、当時業界初となる革新的な2種類の素材でフィンを製造したことで一気に注目された。今となっては、よく目にするようになったが、Maresが先駆けだったとは驚きだ。

フットポケットとブレードの素材が異なる、業界初のフィン。2種類の素材を組み合わせることにより、軽くて持ち運びが楽、かつ軽い力でも推進力を生むフィンが誕生した

現在のMaresのフィン。推進力に加え、高いデザイン性も加わった

以降、ダイビングギアのリーディングメーカーとして、創業当時の想いやノウハウを継承しながら高い品質と安全性で、世界中のダイバーが求める、画期的かつ先駆的な最高の器材を製造し続けてきた。「Just Add Water ー水を足すだけー」というモットーを掲げるほど、器材の性能に自信を持つブランドなのだ。

そして、1970年代年にスポーツ総合メーカー「HEAD」の傘下となり、ウォータースポーツ事業の主力企業となった(※)。2014年には、ダイビング教育機関の1つであるSSIがグループに加わったことで、Maresはさらに進化。2016年には、閉鎖式(または半閉鎖式)で呼吸を循環させる装置であるリブリーザーメーカーの「rEvo(レボ)」がそれに続き、最近では水泳用器材メーカーの「Zoggs(ゾグス)」も加わった。また、従来から同グループにはダイビング系旅行サイトの「Liveboard」や「scubago」があることで、ダイビングと海を愛するすべての人のニーズを満たすウォータースポーツカンパニーとして、世界的な地位を確立してきたのだった。

また、現在では、生分解性の製品梱包材を使用したり、環境にやさしい製品の開発、環境保全活動への取り組みなど、環境に配慮した取り組みも積極的に行っている。持続可能な海洋環境の維持が必要不可欠である今の時代に即した、ブランドであると言っても過言ではないだろう。

※日本では「HEAD」の現地法人である「HEAD Japan株式会社」のウォータースポーツ事業部が取り扱いをしている

抜群のフィット感と安定した水中バランスを可能にするBCや業界随一の“吸いやすさ”に定評を持つレギュレーターなど、幅広く提供

さらに、ファッション性が高い国としても知られるイタリアならではとも言える、高いデザイン性にも注目。BCのカラーバリエーション、スーツのスリムなシルエット、レギュレーターの高級感ある塗装など、男性女性問わず、美しくカッコよくダイビング器材を身に付けたい方にはピッタリ。Maresのインスタグラムでもクオリティの高いダイビング写真とともに紹介されているので、ぜひ覗いていただきたい。

Maresってこんなブランド!まとめ

●業界初となる2種類の素材でフィンを製造するなど、革新的な技術力を持っている
●高い品質と安全性で、世界中のダイバーから求められる、画期的かつ先駆的な最高の器材
●グループ会社にダイビング指導団体やダイビング旅行会社を持つウォータースポーツカンパニー
●環境に配慮した取り組みも積極的実施
●イタリア生まれの高いデザイン性のある器材

Maresを知らなかった方もぜひ、今回をきっかけに興味を持っていただけたら幸いだ。次回は、画期的かつ先駆的な最高の器材を提供する秘訣に迫っていこうと思う。お楽しみに!

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創業70年を迎える老舗ダイビング器材メーカー「mares」と50年の伝統をもつ指導団体「SSI」を運営。自然を舞台に楽しむことをサポートする会社として、持続可能な社会への取り組みにも力を入れている。

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︎Maresホームページ


 
HEAD Japanの環境保全についてMaresマネージャーにインタビュー