国土が日本の約25倍もあるアメリカは、日本以上に車社会が浸透している国です。

日本と比べ物にならないほど大きいうえ、公共交通機関がない地域も多く、車は“生活必需品”と言っても過言ではないでしょう。

しかし​​、アメリカでは日本のように厳密な車検システムが存在しません。そのせいなのか、何やら怪しい車が公道を走っていることも多々あるのだとか。

プライベート・シェフが呼んだ、何か焦げ臭いUberの車

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日本では“Uber”といえばフードデリバリーサービスが有名ですが、アメリカでは配車サービスとしてのビジネス展開が最初にされました。今ではタクシーを呼ぶよりも手軽にできることもあり、Uberはなくてはならない移動手段の1つです。

プライベート・シェフをしているニューヨーク在住の坂田さんもクライアント先から帰るとき、Uberをよく利用するといいます。

Uberはタクシーよりも比較的新しい車を用意していることが多いため、今回もきっと綺麗だろうと思っていたのですが……迎えに来た車はかなり古めの乗用車でした。夜だしキャンセル料を払うのも嫌なので、そのまま乗り込みブロードウェイを南に向かって走行。

走り出してしばらくすると……なんだかゴムが焼けるような匂いが。一体なんだろうと思い「なんか焦げ臭いんですけど、大丈夫ですか?」と尋ねると、ドライバーからは「Don’t Worry!(心配いらないよ!)」と爽やかな返答が。

関西出身の坂田さん、「ほんまかいな!」と心の中で突っ込んだものの、夜も遅いタイミング。不安を押し殺して、しばらく様子を見ることにしたそうです。

大丈夫と言われていた車内の臭いはどんどん酷くなっていくばかり。そして角を曲がったその瞬間、ボンネットからモクモクと煙が‼

このままじゃ危ない!と思い「今すぐ、ここで降ろして!」と思わず叫び声をあげた坂田さん。運転手もさすがにヤバいと思ったのか、道端に寄せて車を止めた。

「全然大丈夫じゃないだろ‼」と講義をする坂田さんに対し、運転手は「Come down, come down!(落ち着け落ち着け!)HAHAHA!」と笑っていたそう。こんな状況で笑っていられるなんて、日本人からしたら考えられませんよね。

幸い向かいから来た別のUberがただならぬ様子を心配したのか声をかけてくれたため、家まで送ってもらうことができたそう。

「大した話じゃないんだけどね〜」と教えてくれたこの話。いやいや、大した話ですから!

煙の出る車で走るドライバーさんも凄いですが、こんな強烈エピソードを「大した話でない」と語れる坂田さんをみていると、アメリカってたくましくないと生きていけない国なんですね。

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そんな装備で大丈夫か?アメリカ式お手製キャンピングカー

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アメリカでは広大な大自然を楽しめるアクティビティーが多数あり、たくさんのキャンピングカーが走っています。

日本の規定より道幅も広く自由が効くためか、中にはあり得ないような形に車を改造した“キャンピングカーもどき”が存在するのだとか。

ロサンゼルス在住歴18年になる中村さんは、普段はリモートワークをしているエンジニア。都会の喧騒に疲れた時や大きな仕事がひと段落ついた時、よく奥さんとキャンプに行くといいます。そこでは、たくさんの奇想天外なキャンピングカーたちを見ることが多いそうです。

「アメリカのキャンピングカーって、想像以上にデカくて豪華なものがあるんですよ。“走る家”って感じの豪華なものもたくさんあるんですが、1番記憶に残っているのは、子供が適当に積み木を積んで作ったかのような合板のキャンピングカー

大きめのSUV車の後ろ側を改造してある形だったんですけど、その形がなんとも言えなくて……。たぶん計測や設計とかしないで作ったんでしょうね。左右はもちろん非対称で……子供が夏休みの工作で作った貯金箱みたいな不恰好なものがくっ付いていました。

おまけにそこら中に隙間が空いていて、そこから中が見えてしまうのも、かなり滑稽でした」

と語ってくれた中村さん。

しかも驚きなのは、そのハリボテのようなものがくっついたSUV車はレクサスだったそう。高級車にハリボテが乗っているなんて……アメリカ人、なんとも大胆です。

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