ファストバックってどんな形のクルマ?

ファストバックの例として挙げられる、アウディ A5 スポーツバック

車のボディ形状にはさまざまな呼び方があります。セダンやワゴン、SUVなどは一度は聞いたことがあると思います。最近は「ファストバック」と言われるボディ形状の車も登場しています。一体どのような車なのでしょうか。

ファストバックとは、はっきりとした定義はないものの、車のルーフが後方(リアエンド)に向かって徐々になだらかになっていくボディ形状を指します。

代表的な車種に「アウディ A5 スポーツバック」があります。リアガラスがトランクとつながっているような造形をしています。トランクを開けるとリアガラスも一緒に開く、セダンにはないデザインが特徴です。

ファストバックと似たようなボディ形状に、クーペがあります。ただし、ファストバックとクーペと大きく異なるのは、トランクスペースです。

©Yuri Bizgaimer/stock.adobe.com

クーペはトランクスペースがはっきりと区別されているのに対し、ファストバックはどこからがトランクスペースなのかわかりにくい流線的なデザインとなっています。

とはいえ、こうした概念は見る人によっても変わってくるため、はっきりと区別されているわけではありません。

筆者は「リアガラスとトランクがつながっているように見える」あるいは「トランクを開閉するとリアガラスも一緒に開閉する」という車の場合、ファストバックと定義しています。

また、ファストバックに似た呼び方に「ノッチバック」「ハッチバック」という車種がありますが、ファストバックとは何が違うのでしょうか。

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ノッチバックやハッチバックとの違いは?

ノッチバックの4ドアセダン、トヨタ クラウン(画像はアスリート)

ノッチバックとは、車のキャビン(乗車スペース)とエンジンルーム、トランクスペースの3箇所が明確に分けられたボディ形状の車を指します。ノッチバックの「ノッチ」とは、段差という意味があり、3ボックス型とも呼ばれています。

4ドアのノッチバックは「ノッチバックセダン」、2ドアのノッチバックは「ノッチバッククーペ」などと呼ばれています。

ノッチバックの代表的な車種として、トヨタ クラウン(ノッチバックセダン)や、日産 GT-R(ノッチバッククーペ)などがあります。

ノッチバックの2ドアクーペ、日産 GT-R

一方のハッチバックは、トランクを跳ね上げて開閉するボディ形状の車を指します。キャビンとエンジンルームの2箇所を分けて「2ボックス型」とも呼ばれています。

ハッチバックの代表的な車種としては、日産 ノート、スズキ スイフト、トヨタ アクアなどがあり、いずれもコンパクトなサイズの車が多いです。