新型クラウン第2弾はSUV版「スポーツ」で決まり? 2023年12月発売へ

■クラウンシリーズにPHEV設定が濃厚


クラウンシリーズのSUV「スポーツ」(筆者予想含む)

2022年9月に発売された新型クラウンシリーズの第1弾となる「クロスオーバー」。

トヨタ自動車は2022年7月の時点で、新型クラウンシリーズには同車をはじめ、SUV版の「スポーツ」や「セダン」のほか、ワゴンの「エステート」が存在することを明らかしており、今後1年半の間に順次世の中に送り出すと予告しています。


現行クラウン「クロスオーバー」のサイドビュー

そうしたなか、先頃公道で走行テスト中の「スポーツ」の姿が目撃され、これに伴いクラウンシリーズ第2弾として発売を控えているのが同モデルである可能性が濃厚となりました。

ちなみに先陣を切って発売された「クロスオーバー」は、クーペスタイルで車高をリフトアップするなど、先代から大胆に変貌を遂げており、発売開始から約1カ月で2万5,000台を受注するなど、好調な滑り出しを示しています。

その一方、人気の高さに加え、折からの半導体や部品不足のあおりを受け、納車に1年以上を要しており、生産が追いつかない状況が続いています。

●試験車の右リヤフェンダーに充電口


クラウン「スポーツ」のサイドビュー(筆者予想含む)

今回目撃されたクラウン「スポーツ」のエクステリアは2021年12月に公開済みのコンセプトモデルとほぼ同一のようで、車両左側リヤフェンダーの給油口に加え、右側のリヤフェンダーにも充電用と思われるリッドを備えているのが特徴。

フロント周りのデザインもほぼコンセプトモデルどおりのようで、新型プリウスと同様に“コの字”型のDRLを特徴とする“ハンマーヘッド”デザインが採用されています。


クラウン「スポーツ」のリヤビュー(筆者予想含む)

リヤ周りではスープラ似の左右テールランプ間にマスキングされた”CROWN”とみられる5文字のエンブレムや、その右側にPHEVと思われるエンブレムが装着されています。

ルーフ後端には横一文字で長尺のLED式ハイマウントストップランプが設定されており、アグレッシブなデザインのリヤバンパーが確認出来ます。

コンセプトカーとの差異としては、サイドウインドウモールが黒色から光輝モールに変更されており、リヤバンパー下端中央に細幅のLED式バックアップランプが設定されています。

●HEVに加え「PHEV」仕様を設定か

そして注目されるのがパワートレーン。

前述のとおり、右側のリヤフェンダーにも充電用と思われるリッドが設定されており、目撃されたテスト車両がPHEVであることを窺わせます。


クラウン「クロスオーバー」のパワートレーン

ちなみに現行クロスオーバーのパワートレーンは2.5LのHEV仕様(システム最高出力:234ps)と、2.4LターボのHEV仕様(システム最高出力:349ps)の2種類で、それぞれバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを組み合せています。

「スポーツ」においても同仕様の設定が予想されますが、テスト車両のようにPHEVを加えた3仕様になる可能性が高そうです。

プラットフォームはクロスオーバーと同じTNGA-Kで、コンセプトモデルのデータによると、スポーツの全長は220mm短い4,710mm。ホイールベースは80mm短い2,770mm。

逆に全幅は40mm広く(1,880mm)、全高も20mm高い1,560mmとなっています。

●今夏に「スポーツ」市販モデル公開、年内に発売へ


現行クラウン「クロスオーバー」のサイドビュー

現行クラウン クロスオーバーの車両価格は435万円~640万円の設定となっており、やはり今後PHEVの登場が予想されています。

ちなみに、現行ハリアーPHEVが620万円、RAV4 PHVが563.3万円であることを勘案すると、クロスオーバーにPHEVが設定された場合、恐らく700万円近い車両価格になりそう。


フェラーリ初のSUV「プロサングエ」

クラウン スポーツについても、それと同等か、プラスαの設定になるものと予想されます。


フェラーリ初のSUV「プロサングエ」

クラウン スポーツのコンセプトモデルが披露された翌2022年9月にはフェラーリ初のSUV“プロサングエ”が公開され、両車の雰囲気が似ている事が話題になるなど、非常に注目度が高い状況。

2023年夏を目処にクラウン スポーツの市販モデル公開が予想されており、同年12月に発売される見込みで、同車の公開が大いに待たれます。

(Avanti Yasunori)