エンジンスワップにかかる費用はどれくらい?

中古エンジンをスワップする場合

エンジンを積み替えることで愛車をパワーアップできるエンジンスワップは、車種やエンジンによっても異なりますが、同系のエンジンに載せ換えるだけなら工賃は8〜20万円程度でできるようです。

あとはエンジンの購入費用ですが、これは搭載するエンジンによっても変わってきますし、中古エンジンを使うか、新品エンジンを使うかによっても価格が変わってきます。

中古エンジンを使用する場合、日産のRB26DETTや2JZ-GTEなどのメジャーなエンジンを解体屋などで買ってくるだけならば、走行距離や程度にも異なりますが5〜20万円程度で入手できるでしょう。

しかし、L型や2T-Gなどの旧車のエンジンの場合は、最近では中古エンジンの価格が上昇して30〜80万円ほどで取引されているようです。

また、エンジンスワップに合せてエンジンオーバーホ−ルやチューニングを施したり、補計器類を伸長したりすればその分の費用がかかってきます。

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新品エンジンをスワップする場合

新品エンジンを使用する場合、エンジンの購入費用は最低でも70〜100万円程度の予算を見ておくべきだと思います。
ちなみにニスモから限定200基で販売されていたRB26ファインスペックは部品代+工賃で131万5,000円〜(税抜き)で販売されていました。

アメリカで販売されているクレートモーター(載せ替え用の新品純正エンジン)の場合、最初からチューニングが施された状態でエンジンが販売されることが多く、価格は70〜150万円(邦貨換算)で販売されているようです。

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エンジンスワップの注意点や手続き

エンジンスワップはエンジンを乗せ換えるだけで性能を大きく向上させることができる一方で注意点もあります。

まず、異なるメーカー・車種の間でエンジンスワップを行う場合は、パワーユニットがエンジンルームに収まるかどうか念入りな計測が必要となります。

そして先ほども述べた通り、エンジンマウントやオイルパンなどもワンオフ製作、もしくは改造が必要になるので費用はどうしても高額になります。

また、同系のパワーユニットにエンジンスワップを行う場合でも、大幅にパワーアップする場合には、駆動系の見直しや足回り、ブレーキの強化を行わなければ危険なクルマとなってしまいます。

具体的にはクラッチやドライブシャフト、デフを上級グレートからコンバートしたり、ブレーキディスクやキャリパーの強化をしたり、スポーツサスペンションの装着などの対策が必要になります。

高速性能を向上させる場合にはファイナルギアを変更して適切な最終減速比を得る必要があります。

構造変更審査を申請する必要がある!

エンジンスワップを行った車両で合法的に公道を走るためには構造変更審査を受けて公認車検が受ける必要があります。

申請にはさまざまな書類が必要となります。
まったく違う車種、異なる排気量のエンジンなどにスワップする場合は、強度計算書や排ガス規制の適合書類などが必要になるため、費用的にも手間的にもかなり大変かと思われます。

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