焚き火で肉を吊すというネイチャクラフト作家の長野修平さん。
直火に自作トライポッドを立てブロック肉を吊し、ベーコン作るらしい。
どんなことをしているのか興味津々の編集部は、その様子を覗き見させてもらった。

長野修平さん
ネイチャークラフト作家であり焚き火&山菜料理人。
本誌ほか多くのメディアやイベントを通じてモノ作りの魅力を広めている。
自作の自宅兼アトリエの裏には焚き火ができるスペースあり。
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長野修平流ベーコンの作り方
ブロック肉を塩漬けにして20℃×4日
焚き火をする4日前から準備がはじまる。
3〜4kgほどのブロック肉を手に入れ、塩とスパイスを揉み込んで袋に入れ、20℃をキープ。
わずかにヨーグルトのような発酵臭を感じるのがベストな状態だ。

倒木から生まれた薪を燃やす。
雨上がりのこの日は、薪を高めに並べて土台を作り、その上に焚き付けを盛る。
高さを出すと、湿った地面でもすばやく焚き火の準備が整うそうだ。
炎が当たらないよう3日ほど上に吊す
ブロック肉は炎が直接当たることのない上昇熱風と煙の上に吊す。
1日が終わり、眠りにつくときはクルマの中で保管し、また翌日は朝から焚き火に吊す。
これを繰り返すこと2〜3日。

焚き火から下ろしたブロック肉は、冷蔵庫に入れて追熟させる。
「すぐに全部食べてしまうのではなく少しずつ味わいます。あの日のキャンプで作った味……と思い出とともにいただきます」(長野さん)
Photo/猪俣慎吾
出典/ガルヴィ2018年12月号