「車で金額を変える？」高級車の車検は高い！は本当か自動車整備士に聞いてみた

高級車は重量税も高いから

さらに、法定費用も高級車の場合は高額になる傾向にあります。

法定費用はその名の通り法律で金額が定められている費用で、具体的には自賠責保険料、自動車重量税、検査手数料（印紙・証紙代）を指します。

自賠責保険は、自家用の普通自動車であれば車のサイズや種類を問わず一定です。しかし、検査手数料はナンバーによって、自動車重量税は車の重さで決まります。そのため、「国産車か外車か」または「高級車か」ではなく、車種によって金額が変わってきます。

高級車は重量が大きい車両が多く、自動車重量税も高額になる傾向にあります。また、経過年数が経つにつれ課税額が増え、18年目以降は年間6,300円が課税されます。そのため、中古で安く購入できた高級車であっても年式によっては税金が高額になってしまいます。

さらに、高級車の任意保険も高額になるケースがあります。

高級車の場合、盗難リスクや修理代が高いうえ、車両保険を付帯すると保険料はさらに高額になってしまいます。車両によっては、もしものとき、保険会社が負担する費用が高すぎることから、車両保険を付帯できないケースもあります。

「高級車の車検相場は高い」と言われるのには理由があることがわかりましたが、同様に点検費用や任意保険料といった維持費も高額になりがちです。

年式や車種によっては、特定の費用を抑える方法もある一方で、メンテナンスの費用は普通車と比較しても高くなる傾向にあります。長く乗り続けるには、相応のお金がかかると思ったほうがよさそうです。