
今年もまた、黄色がまぶしいラッパスイセンであふれかえる季節がやってきました。

日が少しずつ長くなり、カラフルな花があちこちで見られるようになると、春が来たなと感じられます。この時期の代表するイベントが、イギリスには二つあります。ひとつは、「マザリング・サンデー」こと、母の日。そしてもうひとつがイースター(復活祭)です。
目次
イギリスの母の日、マザリング・サンデー
イースター関連グッズ
まとめ
イギリスの母の日、マザリング・サンデー

日本とは異なり、イギリスでは毎年3月に母の日を祝います。
「Mothering Sunday(マザリング・サンデー)」と呼ばれており、母教会を敬う日、そして生命を産み出す母的な存在を祝う日とされてきました。キリスト教暦のレント(四旬節・しじゅんせつ)期間中、第4日曜日(復活祭・イースターの3週間前)にあたるため、イースター同様、母の日の日付は毎年異なります。
現在では、アメリカの母の日と同様に、「Mother’s Day(マザーズ・デー)」として広く祝われており、お母さんに感謝をささげる日になっています。

母の日の数週間前ともなれば、多くのお店で母の日商戦が始まります。
母の日のプレゼント例としてよく挙げられるのは、チョコレートやスイーツ、ワイン、レストランでの食事にアフタヌーンティーといった飲食関係から、服にアクセサリー、アロマキャンドルなどの癒し系グッズや花束。はたまた、アートや音楽・演劇鑑賞、旅行などなど、「おすすめ」はとどまるところを知りません。

行事ごとにカードを送りあう文化が根強いイギリスでは、母の日用のカードのセレクションも圧巻!カード屋さんに行けば、風船やちょっとしたプレゼント雑貨、包装用のラッピングやバッグ類とともに、凄まじい数のカードが並んでいます。ユーモアあふれるものから、真面目なテイストのものまで、これだ!というカードに出会うまでひたすら見比べるのは結構大変です。
イースター関連グッズ
そのマザリング・サンデーの3週間後に訪れるのが、キリスト教でもっとも重要な行事とされるイースター(復活祭)。十字架にかけられて命を落としたイエス・キリストが復活したことを祝う行事です。
イギリスでは、イースター・サンデーに加え、その直前の金曜日のグッド・フライデー(Good Friday、聖金曜日/受難日) 、直後の月曜日のイースター・マンデーが祝日となります。毎年日付は異なり、2023年のイースターは4月9日の日曜日です。
イースターは新たな生命や繁殖・繁栄、再生・復活などを祝う時期でもあり、そのシンボルとして多産なウサギと卵に関したアイテムが多く販売されています。

その代表はなんといってもチョコレートのイースター・エッグ!大きなエッグの中にミニエッグが入っているタイプが多いですが、定番のチョコレート・ブランドも色々と趣向を凝らしており、毎年のお楽しみになっています。


定番中の定番、リンツ(Lindt)社のゴールド・バニー・チョコレートも、もちろん健在!イギリスの子供たちが避けて通れないチョコレート、カエルのFreddoのチョコレート・エッグもあります。

こちらのディスプレイは、ハッピー・イースターならぬ、ウサギのジャンプの「ホップ」をしゃれて、「ホッピー・イースター」!ほかにも、「エッグセレント(Eggcellent)」とか「イースター・エッグストラヴァガンザ(Eggstravaganza)」とか、語呂合わせも全開!

イースターには子供たちが自前のグッズやコスチュームでイースター・エッグハントに興じることもあり、イースター工作アイテムの品ぞろえも豊富です。

そしてこちらもイースターの定番、ホット・クロス・バン(スパイスの効いた甘いパン)。

キリストがかけられた十字架を意味するクロスを持つこのパンを、グッド・フライデーに温めて食べるのがならわしです。半分に切ってトースターで焼き、バターをつけて食べるのが定番!
まとめ
3月から4月にかけてのイギリスでは、とにかく黄色のカラーを目にすることが多くなります。ラッパスイセン、「母に感謝!」といった言葉、そしてウサギや卵が多く視界に入ってくるようになれば、それは春の象徴です。
そして3月の最終日曜日の午前1時には、夏時間もスタート!時計の針を1時間進め、より「デイタイム」が楽しめるようになります。2023年は3月26日の日曜日から夏時間が始まり、日本との時差は8時間に戻ります。この時期に渡英される方は、時差の変化にもご注意ください。
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