「日本三名瀑(にほんさんめいばく)」という言葉を聞いたことはありませんか?「瀑」とは滝のこと。日本の数ある滝の中でも、特に名高く代表的な3つの滝「華厳(けごん)の滝」「那智(なち)の滝」「袋田(ふくろだ)の滝」が「日本三名瀑」と呼ばれています。

今回は、そんな日本三名爆について、それぞれ詳しく紹介します。アクセス方法や見どころ、あわせて楽しめるスポットなども解説していますので、名瀑を訪れる際は参考にしてみてください。

目次

<1. 日本三名瀑「華厳の滝(栃木県)」について>

<2. 日本三名瀑「那智の滝(和歌山県)」について>

<3. 日本三名瀑「袋田の滝(茨城県)」について>

日本三名瀑「華厳の滝(栃木県)」について



<出典:写真AC

日本三名瀑の一つ目は、栃木県日光市にある「華厳の滝」。およそ15,000年前に起こった男体山(なんたいさん)の噴火が原因で生まれた滝と言われています。流れ出した溶岩が川をせき止めたことでできた中禅寺湖の湖水が、大岸壁から流れていったことで今の姿になったそうです。

高さ97mから岸壁を勢いよく水が流れる様子はまさに圧巻。数多くの滝が見られる日光エリアで、最も代表的な滝とされています。

華厳の滝の場所とアクセス方法

公共交通機関で華厳の滝へと向かうには、まず東武日光駅またはJR日光駅を目指しましょう。

都心からのアクセスはさまざまです。まず東武日光駅へは、東武浅草駅から特急スペーシアに乗り、およそ1時間40分で向かう行き方があります。JR日光駅へは、東京駅から新幹線でJR宇都宮駅に向かい、JR日光線に乗り換えれば1時間20分ほどで到着できます。上野駅からであれば、JR宇都宮・日光線を利用すれば乗り換え不要でJR日光駅に向かうことも可能です。

東武日光駅、またはJR日光駅に到着したら、日光路線バス(東武バス)に乗って中禅寺温泉へ向かいます。中禅寺温泉までの所要時間は40分ほどです。そこから約5分歩けば、華厳の滝に到着します。

住所:栃木県日光市中宮祠

華厳の滝の見どころ

華厳の滝の見どころや楽しみ方は一つではありません。滝のさまざまな表情を楽しんでみてください。

■華厳の滝の楽しみ方1:エレベーターで滝つぼ付近に降りる

男体山の麓に到着すると、滝付近に建物があります。建物内のエレベーターに乗り、100m下へと向かいましょう。すると、華厳の滝の迫力満点の滝つぼを目の前で眺めることができます。高さ95mの位置から激しく落水する音、そして水しぶきを含んだ空気を感じることができますよ。

■華厳の滝の楽しみ方2:明智平展望台から滝を見る



<出典:写真AC

離れたところから見る華厳の滝も、とても魅力的です。遠くから眺められるスポットとして特におすすめなのは、第二いろは坂にある明智平展望台からの眺望。明智平からロープウェイで、頂上にある展望台に向かうことができます。

展望台に立つと、正面には力強く流れる華厳の滝が。そのほかにも、華厳の滝のすぐ近くにある男体山や中禅寺湖、白雲の滝や屏風岩といった自然の景色も一望できます。間近で見る姿とは、また別の景色を楽しむことができますよ。

■華厳の滝の楽しみ方3:四季折々の景色を楽しむ



<出典:写真AC

華厳の滝は、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれます。5月にはいきいきとした新緑、6月は、元気なイワツバメが飛び回ります。秋は紅葉、寒い冬は「十二滝」と呼ばれる細い小滝が凍りついた幻想的な風景も美しいです。季節ごとに、何度も訪れたくなること間違いなしです。

華厳の滝に行く際の注意点

華厳の滝のエレベーターは、時期によって営業時間が異なります。3月~4月は9:00~17:00、5月~11月は8:00~17:00、12月~2月は9:00~16:30で、入場受付時間は運行終了時間20分前までです。しかし、季節・気象状況により時間変更となる場合や、天候の都合で告知なく休止・運休となる可能性もあります。必ず事前に調べてから訪れるようにしましょう。

華厳の滝の周辺観光スポット

華厳の滝を訪れる際は、周辺の自然豊かなスポットもぜひセットで足を運んでください。滝から徒歩約7分の場所には中禅寺湖、徒歩約17分の位置には、明智平展望台へと続くいろは坂があります。

また、日光市は華厳の滝以外にも、数多くの美しい滝が豊富です。華厳の滝から最も近いのは、竜頭の滝。華厳の滝とは異なる緩やかな水流が特徴で、自然に囲まれて流れる美しい滝の姿を楽しむことができますよ。

日本三名瀑「那智の滝(和歌山県)」について



<出典:写真AC

日本三名瀑の一つ、和歌山県にある那智の滝は、熊野那智大社の別宮、飛瀧神社の御神体として祀られている神聖な滝です。滝が落ちる岩盤に3つの切れ目があり、三筋になって水が流れていることから「三筋の滝」と呼ばれることもあります。

圧倒的な高さから水が落ちる大迫力の名瀑で、その落差は133mと日本一。流れる水量もそれだけ多く、神聖さと迫力を備えた姿は一見の価値ありです。

那智の滝の場所とアクセス方法

那智の滝の最寄駅は、JR紀伊勝浦駅です。大阪から向かう場合は、新大阪駅から特急くろしお号で約4時間、天王寺駅からは約3時間45分で到着します。名古屋からは、JR紀勢本線・名古屋の特急ワイドビュー南紀号で約3時間50分で向かうことが可能です。

東京方面からは、西武観光バスの高速バスも出ています。さいたま市の大宮営業所から勝浦温泉エリアまでの高速バスは、20:30頃に出発し、翌朝8:00すぎに到着します。なお、バスの降り場はJR紀伊勝浦駅から徒歩5分ほどの場所にあります。

JR紀伊勝浦駅に着いたら、熊野御坊南海バスに乗りましょう。那智の滝があるバス停「那智の滝前」までは約30分です。タクシーであれば、JR紀伊勝浦駅から約20分で到着できます。

住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山

那智の滝の見どころ

那智の滝付近の山は那智原始林として、国の天然記念物に指定されています。まずは、那智の滝の目の前にある飛瀧神社の鳥居や原始林と共に、遠くから那智の滝を眺めてみましょう。奥に進んでいくと、滝を間近で真正面から拝観できる「御瀧拝所舞台」があります。ぜひここまで進んで、目前で力強く流れる那智の滝の姿を見てみましょう。

また、ここでは「延命長寿の水」と呼ばれる滝つぼの水が飲めるスポットもあります。神聖な那智の滝を全身で感じてみてはいかがでしょうか。

那智の滝に行く際の注意点

那智の滝が見られる飛瀧神社までは、石だたみの道や階段が続きます。公式サイトによると、飛瀧神社までは、車いすで向かうことができません。ベビーカーなどの利用も避けた方がいいでしょう。また、那智の滝に向かう際は、歩きやすい・動きやすい服装を選ぶことをおすすめします。

那智の滝の周辺観光スポット



<出典:写真AC

那智の滝があるエリアは他にも見どころが豊富です。全国の熊野神社四千余社の御本社である熊野三山の一社である熊野那智大社、八咫烏(やたがらす)を祀る御縣彦社(みあがたひこしゃ)などは、那智の滝と共にぜひ訪れてみましょう。なお、那智の滝が見られる飛瀧神社から熊野那智大社まで、徒歩の場合は階段を登って約15分~20分です。

また、那智の滝には世界遺産である熊野古道を通って向かうこともできます。おすすめは、大門駐車場から大門坂を通り、熊野古道の石段を上って熊野那智大社へ向かうルートです。自然と神聖な空気を感じながら、およそ1時間ほどの軽めのハイキングを楽しむことができます。

日本三名瀑「袋田の滝(茨城県)」について




<出典:写真AC

日本三名瀑の最後の一つは、茨城県久慈郡にある「袋田の滝」です。高さ120m、幅73mの大きさで、さらに岸壁が4段になっている規模の大きな滝になっています。国の名勝にも指定されている、日本有数の絶景スポットです。

袋田の滝の場所とアクセス方法

袋田の滝の最寄駅は、JR水郡線・袋田駅です。都心から袋田駅に向かうには、まず東京駅からJR特急ひたちに乗車し、水戸駅まで向かいます。水戸駅でJR水郡線に乗り換えて、袋田駅へ向かいましょう。東京駅から袋田駅の所要時間は約3時間です。

袋田駅からは、バスで約10分の滝本へ向かい、バス停から10分ほど歩くほか、タクシーで直接滝へ向かう方法もあります。駅から徒歩で向かう場合、所要時間はおよそ40分ほどです。

住所:茨城県久慈郡大子町袋田3-19

袋田の滝の見どころ

春夏の新緑や秋の紅葉、冬場に凍結した「氷瀑(ひょうばく)」の姿など、いつ訪れても四季折々の美しい眺望が楽しめる袋田の滝。その見どころと楽しみ方を3つに分けて紹介します。

■袋田の滝の楽しみ方1:第1観瀑台から滝つぼを鑑賞

第1観瀑台では、滝つぼまで10mほどの距離から滝を眺めることができます。上から流れくる滝の水が、川に打ちつける光景や、目の前で勢いよく流れる水は迫力満点です。滝からあふれる水しぶきやマイナスイオンを感じられますよ。

■袋田の滝の楽しみ方2:第2観瀑台から滝の全景を鑑賞

袋田の滝トンネルの奥にあるエレベーターに乗ると、50m上にある第2観瀑台へと上がることができます。第1観瀑台とは異なり、袋田の滝の全景が楽しめる場所です。上から勢いよく水が流れる姿を眺めてみましょう。

■袋田の滝の楽しみ方3:期間限定ライトアップイベントも



<出典:写真AC

袋田の滝では一年に一度、期間限定でライトアップされるイベントが開催されます。日没から20:00まで滝がライトに照らされ、いっそう神秘的な景色に。あわせて袋田の滝トンネルもライトアップで彩られるので、美しい光の空間を楽しむこともできますよ。

袋田の滝に行く際の注意点

袋田の滝には例年、紅葉シーズンに多くの人が訪れます。混雑時は周辺の駐車場や道が混雑しがち。そのため、行楽シーズンは午前中など比較的人が少ない時間に訪れるとよいでしょう。

ちなみに滝を見学できる時間は、時期によって異なります。5月~10月は8:00~18:00、11月は8:00~17:00、12月〜4月は9:00~17:00です。ライトアップイベントの開催時期については、公式サイトで確認するようにしましょう。2022年は10月1日(土)〜11月27日(日)の開催でした。

袋田の滝の周辺観光スポット

実は、恋人の聖地にも認定されている袋田の滝。観瀑トンネル内には、大子町の鳥「オシドリ」をモチーフにしたモニュメントが設置されています。カップルで訪れた際は、ぜひチェックしてみましょう。

また、袋田の滝の近くにかかる吊り橋を渡って先へ進んでいくと、落差が約15mの生瀬滝という別の滝を見ることもできます。生瀬滝までの道はハイキングコースとなっているので、自然豊かな山道を楽しんでみてください。


各地に数多くの滝が点在する日本の中でも、特に代表的な日本三名瀑はどれも一見の価値ありです。季節ごとに表情を変えるため、何度も訪れたくなることでしょう。「自然のパワーを感じてみたい」そんなときは、日本三名瀑に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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