アルコール入りお菓子、SNSで話題になり出荷終了

(C)Svetlana/stock.adobe.com

最近、アルコールを含んだグミがコンビニエンスストアなどで販売され、大きな話題となりました。

「子供が親しみやすいパッケージになっている」「知らずに子供が食べると悪影響があるのではないか」という意見もあり、SNSなどで意見が飛び交っていましたが、先日出荷終了がアナウンスされています。

現在店頭にある分で販売終了になるとのことで、また話題を呼んでいますが、このような商品以前にも、アルコールが含まれるお菓子というのは以前から存在しています。

これらの商品を口にしたあとに運転することは、飲酒運転になってしまうのでしょうか。 

(広告の後にも続きます)

酒気帯び運転に該当するアルコール量はどれくらい?

(C)draghicich/stock.adobe.com

飲酒運転は「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の2種類に分けられます。酒酔い運転とは、飲酒状態で真っすぐに歩くことができないなど、明らかに酔った状態で運転することで、明確な違反の基準が示されていません。

今回は、呼気中のアルコール基準値が示されている「酒気帯び運転」に当てはめて見ていきましょう。

酒気帯び運転は、呼気1リットルの中に占めるアルコール量がどのくらいかで、処分の内容が変わります。

呼気中のアルコールが0.25mg /L以上で25点の違反点数、処分は免許の取り消しとなり、欠格・停止期間は2年です。呼気中のアルコールが0.15mg L~0.25mg /L未満の場合には、違反点数13点、免許の停止処分が下され、欠格・停止期間は90日となっています。

@Zstock/stock.adobe.com

いずれにせよ、呼気中アルコール濃度が0.15mg /L以上であれば、酒気帯び運転ということになります。

呼気中アルコール濃度0.15mg /Lは、血中アルコール濃度に換算すると0.3mg /L。これは、純アルコールを20g程度摂取した際に検出される血中アルコール濃度です。

例えば、ビールの平均的なアルコール度数は5%程度ですから、瓶ビール中ビン1本(500ml)を飲み干すと、体内に純アルコールが25g摂取されたことになり、酒気帯び運転の基準を越えてしまいます。

ただし、この数値は体質や体調など、個人差が出る部分になりますので、酒類表示のある飲料を飲んだ時には、絶対にハンドルを握ってはいけません。

「ハイビーム利用車」なぜ増えた?実は交通教則だけじゃない、あの便利機能が原因?