ゴムチェーンとは?

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ゴムチェーンは、雪道を走る車がタイヤに装着するゴム製(主にポリウレタン製)のタイヤチェーンのことを言います。スタッドレスタイヤの性能が向上した現在、街中では昔のように金属チェーンを装着した車はバスやトラックなど大型車ばかりで、乗用車が金属チェーンを装着している姿はあまり見かけなくなりました。

ゴムチェーンは金属チェーンのようなうるさい走行音がなく、また乗り心地を損ないづらいこともあり、いざという時の取り付けも簡単なので人気があります。

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ゴムチェーンと金属チェーンとの違い

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ゴムチェーンと金属チェーンは、金属製の方が圧倒的に重いことが大きな違いとして挙げられます。

金属チェーンは、チェーンの形が「はしご型」と「亀甲型」があります。
「はしご型」は、タイヤの進行方向に対して垂直方向にチェーンが等間隔ではしごのように配置されています。

「亀甲型」は、チェーンが亀の甲羅模様になっています。
ゴムチェーンは、「亀甲型」のような模様で、さらにポイントごとにスパイク(金属)が打ち込んであり滑りづらくなっています。

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ゴムチェーンと金属チェーンの効果と寿命

ゴムチェーン 金属チェーン
(はしご型)
金属チェーン
(亀甲型)
浅い雪
(5cm以下)
深い雪
雪の坂道 ○(横方向にも強い) ◎(横方向にも強い)
凍った路面
乾いた路面 ×(路面を傷つける) ×(路面を傷つける)
寿命

ゴムチェーンは「浅い雪」「凍った路面」でその威力を発揮します。冬季に雪が少なく、スタッドレスタイヤに履き替える習慣がない地域に向いています。金属チェーンは、「雪道全般」に強いチェーンと言えます。亀甲型は横滑りにも強いので、坂道で車が左右に振られても立て直しやすいと言えます。

雪が極端に少ない状態、また路面が乾いている状態では金属チェーンは路面を傷めますが、ゴムチェーンはタイヤと同様に弾力性がありますので、路面を大きく傷めることはありません。

ゴムチェーンと金属チェーンの寿命

ゴムチェーンは柔軟性がありますがメンテしないと経年劣化により、使用中に切れてしまうケースがあります。使用後は、タイヤから外して水洗いし乾燥させることで長持ちします。
日本自動車交通安全用品協会の認定マークの「JASA432」「JASA433」がある製品は、600km以上の耐久性がありますので確認するといいでしょう。

金属チェーンは、走行にてチェーン表面が削れて放置しておくとすぐに錆びてしまうこと、また乾いた路面を走り続けると、路面との摩擦で熱を持ちチェーンが切れてしまうことがあります。さらに、冬季の高速道路で使用される融雪剤は金属を錆びさせる成分を含んでいる場合があり、付着すると金属チェーンの劣化につながります。

ゴムチェーン以上に手入れが必要で、乾いた路面では走らないよう注意が必要です。

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