古き良きアウトドアギアとの対話




ひと際目を引くのは希少なヴィンテージ品の数々。ノースフェイスの寝袋ひとつとっても、1970~80年代製造の証しである「茶タグ」付き。アメリカ製ならではの質実剛健な風合いは現行品にはない魅力。

ほかにも、パタゴニアの前身ブランド「シュイナード・イクイップメント」のソロテント、MSRのデッドストックのバーナーなど、レアな品々が平然と置かれています。

「古いものにはスペックだけでは測れない深い味わいがあります。仮に経年劣化してもコーティングを剥がせば再生できる。手間を楽しみながらギアと対話するのもおもしろいんです」と西田さんは話します。




さらに注目したいのがユーズドのアウトドアウェアを集めたコーナー。古着屋で働いていた成山さんの経験を活かして厳選したアウターやフリース、Tシャツが並びます。「歴史的なストーリーを帯びた古着をまとってアウトドアを楽しむという選択肢も提案したい。最新のウェアと掛け合わせて楽しむのもありですね」と成山さん。




東京のリメイクブランド「redad(レダット)」に別注をかけて生み出されたグッズも見どころです。ユニークな配色のウェア、キャップ、湯たんぽカバーなどをラインナップ。




ノースフェイスやコロンビア、パタゴニアといったブランドの生地を解体し、再構築された唯一無二の存在です。

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「都会と自然をつなぐ溜まり場」




店のコンセプトとして掲げるのが「都会と自然をつなぐ溜まり場」。都会の真ん中に位置する店だけに、家族連れ、若者、主婦など幅広い客層が訪れます。中にはキャンプに興味はあっても、費用やスキルの面で二の足を踏む人も多いそう。そんな時には「ピクニックから始めてみませんか」と提案するといいます。




キャンプの目的は日常を離れて自然に触れること。そこでまずアウトドア用のグランドシートだけ買って公園に行ってもらう。陽の光を浴び、風を感じながら、移り変わる景色を眺める。忙しい日々を忘れて一息つく時間をまずは味わおうというのです。




次に温かい食事をするなら食器やバーナー、快適に過ごすならイスやテーブル追加、焚き火がしたくなればいざキャンプ場へ。「そうやって徐々に自分なりのスタイルが定まっていくんです。やりたいことにマッチしたギアも提案します。都会から自然への第一歩を踏み出すためなら全力で後押しをしますよ」と西田さんは語ります。