車内が広い軽自動車のメリットは?

軽自動車から降りる子ども
©maroke/stock.adobe.com

コンパクトなボディサイズが魅力の軽自動車ですが、天井が高く床が低い、スーパーハイトワゴンやスーパートールワゴンといった車内の広さをウリにするモデルが売れ筋です。

車内が広い軽自動車のメリットとは何でしょうか。

スライドドア付きならミニバン並みの使い勝手

スーパーハイトワゴンやスーパートールワゴンはスライドドアを採用しています。スライドドアは、小さな子供の乗り降りや狭いスペースでのドアの開閉に便利です。

4人家族で、大荷物を運んだりしないのであれば、ミニバンより車両価格や維持費の安い軽自動車は魅力的です。

コンパクトサイズでもたっぷり積める

車内空間を広くとるために工夫されている軽自動車は、他のモデルに比べて多くの荷物を積むことができます。

キャンプやアウドドア、サーフィンなどの趣味に出かける方や、自転車を積むことがある人にとっては、車内が広い軽自動車はおすすめです。

1人~2人なら車中泊も広々楽しめる

スーパーハイトワゴンやスーパートールワゴンは、座席を倒すとフルフラットになり、車中泊を楽しむこともできます。1人~2人であれば大人でも広々。

ミニバンより車両価格や維持費が安いため、メリットといえます。

キャンプで活躍する軽自動車について詳しく知りたい方はこちら

(広告の後にも続きます)

車内が広い軽自動車ランキングTOP10!

車内が広い軽自動車のメリットを反映しつつ、2022年現在、生産・販売されているモデルで高い実用性をもつ10車種をピックアップしました。

「室内長」「室内幅」「室内高」の3つのスペックに注目して、車内空間が広大でゆとりがあるのはどの軽自動車か、購入を検討しているなら参考にしてみてください。

第10位:ダイハツ ムーヴ

第10位となったのはダイハツ「ムーヴ」です。1995年に初代が登場したと同時に、軽トールワゴンタイプのブームを築き上げたモデルとなります。

2014年に登場した6代目となる現行型は、昨今のトレンドとなるスーパーハイトワゴンと比較して車高では見劣りするものの、室内の長さや幅では十分に対抗できる車種です。

室内高は1,280mmと少し物足りなさを感じるものの、同じトールワゴンタイプの車種では互角の実力。室内幅の1,320mmと室内長の2,080mmは軽自動車ジャンルでもトップレベルのスペックとなります。

なお、OEM車種としてスバル「ステラ」が存在し、同じスペック値で販売されているのも注目です。

ダイハツ ムーヴの詳細情報

  • 室内長:2,080mm
  • 室内幅:1,320mm
  • 室内高:1,280mm

ダイハツ軽自動車を詳しく知りたい方はこちら

第9位:ホンダ N-WGN

第9位となったのはホンダ「N-WGN」です。ホンダの軽自動車ラインナップ“Nシリーズ”のトールワゴンタイプにあたり、2020年に2代目が誕生しています。

スクエア系統のボディ形状のとおり、十分な車内空間を実現しているのが特徴です。室内長は2,055mmと少々物足りなさを感じるものの、室内幅は1,350mm、室内高は1,300mmと同じトールワゴンタイプの車種ではトップクラスのスペックを実現しました。

インテリアの質感レベルが高いのも評価されており、ゆとりの車内空間と併せて高級感を味わいたいならおすすめのモデルです。

ホンダ N-WGNの詳細情報

  • 室内長:2,055mm
  • 室内幅:1,350mm
  • 室内高:1,300mm

ホンダ軽自動車を詳しく知りたい方はこちら

第8位:ダイハツ ムーヴキャンバス

第8位となったのはダイハツ「ムーヴキャンバス」です。第10位にランクインしたムーヴの派生車種であり、後席乗降用ドアがヒンジ式ではなくスライド式となっているのが特徴です。

ムーヴキャンバスの強みとなるのは「前後左右への広さ」です。車内空間のスペックをチェックしてみると室内高が1,275mmと物足りなさを感じますが、一方で室内幅は1,345mm、室内長は2,180mmと、スーパーハイトワゴンにも負けていない広さを実現しています。

スーパーハイトワゴン並みの室内高は求めていないながらも、前後左右への広さを求めるなら購入候補に挙げやすいでしょう。

ダイハツ ムーヴキャンバスの詳細情報

  • 室内長:2,180mm
  • 室内幅:1,345mm
  • 室内高:1,275mm

スライドドアおすすめの軽自動車を知りたい方はこちら

第7位:スズキ ワゴンRスマイル

第7位となったのはスズキ「ワゴンRスマイル」です。トールワゴンタイプ軽自動車「ワゴンR」の派生車種であり、丸みと可愛さを感じさせるデザインで人気を博しています。

ワゴンRスマイルの車内空間のスペックを確認してみると、室内高は1,330mm。ライバル車種と考えられるムーヴキャンバスと比較しても50mm以上高い設計となっており、トールワゴンタイプで頭上空間の広さを求めるなら適した選択肢となりそうです。

また、室内長が2,185mm、室内幅は1,345mmと十分な広さも兼ね備えており、トールワゴン人気を作り出したワゴンRの特徴を磨き上げた車種となっています。

スズキ ワゴンRスマイルの詳細情報

  • 室内長:2,185mm
  • 室内幅:1,345mm
  • 室内高:1,330mm

スズキ軽自動車を詳しく知りたい方はこちら

第6位:ダイハツ タント

ダイハツ タント(2019年型)

第6位となったのはダイハツ「タント」です。2003年の初代登場時は唯一のスーパーハイトワゴンタイプであり、人気・トレンドを開拓した車種となります。

2019年に登場した4代目は、「DNGA」(Daihatsu New Global Architecture)と呼ばれるダイハツのクルマ作りに対するコンセプトが込められており、室内空間の広さを磨き上げています。

車内空間のスペックをチェックすると、室内長は2,125mm、室内幅は1,350mm、室内高:1,370mm。いずれもトップクラスの実力であり、車体左側に備わった「ミラクルオープンドア」と加わって、タントの魅力に挙げられます。

なお、OEM車種としてスバル「シフォン」が存在し、同じスペック値で販売されているのも注目すべきでしょう。

ダイハツ タントの詳細情報

  • 室内長:2,125mm
  • 室内幅:1,350mm
  • 室内高:1,370mm

燃費のいい軽自動車を知りたい方はこちら

第5位:スズキ スペーシア

第5位となったのはスズキ「スペーシア」です。スポーティな「カスタム」、SUVチックなデザインの「ギア」とバリエーションの豊富なスーパーハイトワゴンタイプ軽自動車となります。

スペーシアも、他のスーパーハイトワゴンと同様に車内空間の広さが特徴です。特に抜きん出ているのが室内高で、スペック値は1,410mmとトップクラスの数値を実現しています。

フロントシートの左右距離を広げたり、リアシートのヘッドクリアランスを拡張したりと、“リラックス”を目的とした広大な車内空間が注目されているようです。

スズキ スペーシアの詳細情報

  • 室内長:2,155mm
  • 室内幅:1,345mm
  • 室内高:1,410mm

第4位:三菱 eKクロス スペース/eKスペース

三菱 ekスペース(2020年型)

第4位となったのは三菱「eKクロス スペース」「eKスペース」です。

販売競争が激しくなっていたスーパーハイトワゴンタイプに新たな刺客として、日産&三菱の合弁会社「NMKV」で企画開発されたモデルとなります。

2020年に登場した2代目の車内空間スペックをチェックしてみると、室内幅は1,335mmでありライバル車種と比較して少々不利な印象。一方で、室内長は2,200mm、室内高は1,390mmと互角の実力を発揮しています。

ホイールベースを長めの設計としたことで、2列目シートのスライド量を増加させて足元空間を拡張。普通乗用車にも匹敵するゆとりの空間を実現しています。

三菱 eKクロス スペース/eKスペースの詳細情報

  • 室内長:2,200mm
  • 室内幅:1,335mm
  • 室内高:1,390mm

三菱軽自動車を詳しく知りたい方はこちら

第3位:日産 ルークス

日産 ルークス(2020年型)

第3位となったのは日産「ルークス」です。

三菱側のeKクロス スペースおよびeKスペース(以下、eKスペースシリーズ)と同様で、合弁会社であるNMKVで企画開発されている車種。2020年に2代目へ生まれ変わりました。

車内空間のスペックもeKスペースシリーズと同様で、室内長は2,200mm、室内高が1,390mmとなっているのが特徴。

320mmのスライド量を誇る2列目シート、ロングホイールベース設計で余裕をもたせた足元空間は大人が乗車しても十分な快適性を実現できるでしょう。

日産 ルークスの詳細情報

  • 室内長:2,200mm
  • 室内幅:1,335mm
  • 室内高:1,400mm

ターボ付きおすすめ軽自動車を知りたい方はこちら

第2位:ホンダ N-BOX

第2位となったのはホンダ「N-BOX」です。2011年の初代登場以降、2021年には累計販売台数が200万台を突破するなど日本の自動車市場で爆発的なヒット作となったスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車となります。

注目すべきは「低床フロアによる車内空間の広さ」。燃料タンクを車体中央に備えた「センタータンクレイアウト」により、室内長は2,240mm、室内高は1,400mmとスーパーハイトワゴンタイプではトップクラスのスペックを誇ります。

車内空間のスペックは普通乗用車にも匹敵するとされており、ワンランク上の余裕を感じるなら購入検討時に有力候補となるでしょう。

ホンダ N-BOXの詳細情報

  • 室内長:2,240mm(スロープ仕様:2,060㎜)
  • 室内幅:1,350mm
  • 室内高:1,400mm

4WDのおすすめ軽自動車を知りたい方はこちら

第1位:スズキ エブリイワゴン

スズキ エブリイワゴン

第1位となったのはスズキ「エブリイワゴン」です。2位にランクインしたN-BOXと異なり、FR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウトの通称「キャブオーバー1BOX」と呼ばれるジャンルに該当した車種となります。

車内空間のスペックをチェックしてみると、室内長は2,240mm室内幅は1,355mmN-BOXとほぼ互角室内高はハイルーフ仕様の1,420mmが最も高い数値となっており、N-BOXに勝っている部分となります。

近年流行している車中泊やキャンプ、サーフィンなどのレジャーでの活躍も目立ちますが、その理由に車内空間の広さが当てはまると考えれば納得できるスペックです。N-BOXなどのスーパーハイトワゴンとは異なるタイプとなるものの、購入候補に該当するモデルとなるでしょう。

スズキ エブリイワゴンの詳細情報

  • 室内長:2,240mm
  • 室内幅:1,355mm
  • 室内高:1,420mm(ハイルーフ仕様)、1,315mm(標準ルーフ仕様)

おすすめの軽自動車について詳しく知りたい方はこちら