長崎で異国情緒に浸る歴史探訪ワーケーション

ここからは長崎県をご紹介。訪れたのは雲仙市の小浜町と長崎市で、小浜は海沿いに設えられた日本一長い足湯スポットや、海上露天風呂が有名です。アクセスは、西九州新幹線の停車駅でもある諫早(いさはや)駅から乗り合いバスで約50分。なお、諫早駅には長崎空港や博多駅から直通バスも出ています。

長崎市は、いわずもがなの国際都市。鎖国していた江戸時代の218年間、日本で唯一西欧に開かれ、貿易の窓口だった出島があり、世界文化遺産の「軍艦島」、クラシカルな洋館も有名な「グラバー園」、横浜と神戸と並ぶ日本三大中華街のひとつ「長崎新地中華街」など数多くの観光スポットがあります。

温かくてクールな小浜の個性派店「蒸気家」と「アールサンクファミーユ」

およそ30カ所から、源泉温度105℃の豊富な熱湯が湧き、いたるところに湯気が立ち込める小浜町。日本一長い105mの足湯「ほっとふっと105」には、大分・別府の鉄輪(かんなわ)温泉のように蒸し釜があるのも特徴です。

この蒸し釜を店舗として提供しているのが「湯宿 蒸気家」。日帰り温浴ができるほか、素泊まり専門の宿にもなっていて、素泊まりの理由は町を回遊して食材探索をしてほしいという思いがあるから。一般利用でも、10~17時は入浴込みで自由に蒸し釜やキッチンを使って食事ができます(800円)。

もう一軒は、世にも珍しいアイスソルベ専門店「R CINQ FAMILLE(アールサンクファミーユ)」。東京、大阪、神戸で修業を重ね約30年間パティシエとして腕を振るってきた松尾利博店主が、お菓子職人ならではの独創的なソルベ(350円~)を生み出し、人気を博しています。温浴のあとは、アイスソルベでクールダウンしてもいいかもしれません。

湯宿 蒸気家

住所:長崎県雲仙市小浜町北本町14-7電話:0957-74-2101web:https://jyo-kiya.com/

R CINQ FAMILLE(アールサンクファミーユ)

住所:長崎県雲仙市小浜町北本町114-6 新一角桜ビル 1F電話:0957-60-4522営業時間:9:00~18:00定休⽇:不定休web:https://www.instagram.com/rcinqfamille/

日本初の木造蒸気船「新・観光丸」で世界遺産とヘリテージクルーズ

ここからは長崎市をご紹介。市内には2015年に世界遺産登録された「明治日本の産業革命遺産」があり、こちらをクルージングしながら楽しめるのが「新・観光丸」によるヘリテージクルーズです。

「新・観光丸」は1855年にオランダ国王ウィレム3世から13代将軍徳川家定にスンビン号として贈呈された、日本初の木造蒸気船「観光丸」を復元したもの。国の「近代化産業遺産」認定を受けており、大河ドラマ『龍馬伝』の撮影にも使われました。

クルーズは3~11月の1日1便16:00出航となり、予約制で約50分間。ジャイアント・カンチレバークレーン、三菱造船所、女神大橋、旧グラバー住宅、神ノ島教会と岬のマリア像などを洋上から眺められ、日没の早い時季は長崎港の美しい街並みを楽しむこともできます。

新・観光丸

住所:長崎県長崎市元船町17-3 長崎港ターミナルビル1F 7番窓口電話:〈予約〉0800-200-8180
〈問い合わせ〉095-822-5002定休⽇:火・水曜料金:ヘリテージクルーズ〉大人2,000円、子ども1,000円web:https://www.kankomaru.net/

東京タワーと同じ高さの「稲佐山」から世界に誇る夜景を愛でる

長崎は古くから函館、神戸に並ぶ日本三大夜景として有名でしたが、2021年にはモナコ、上海と並ぶ世界新三大夜景都市に再認定されました(2012年以来2度目)。この絶景を思う存分楽しめるスポットが、市内にある稲佐山(いなさやま)山頂です。

山頂の高さは東京タワーと同じ標高333mで、アクセスは2通り。長崎駅からバスで約5分+ロープウェイで5分か、駅からバスで約15分+スロープカーで8分があり、ロープウェイの場合は最寄りの停留所まで、市内中心部発着の予約制無料循環バスもあります。筆者はスロープカーで向かいました。

一帯は稲佐山公園として親しまれており、山頂には円柱型でデザイン性のある展望台や赤く輝くテレビ塔などがあります。“1000万ドルの夜景”と称される夜景はさすがに圧巻。また、天候の良い日は雲仙、天草、五島列島までも遠望できます。

稲佐山公園

住所:長崎県長崎市淵町407-6電話:095-861-7742(公園、スロープカー)営業時間:9:00~22:00(スロープカー、ロープウェイ)定休⽇:なしweb:https://www.inasayama.com/

ガイド付きまち歩きツアー「長崎ストーリーズ」で歴史と文化を深掘り

歴史や文化を感じられる観光地が数多くある長崎市には、「長崎ストーリーズ」という約2時間のガイド付きまち歩きツアーが用意されています。10コースあり、その中の「#8 寺町と町家さんぽ」を体験してみました。市内へ出ると、運よく希少な路面電車「みなと」と遭遇。こちらは「ななつ星in九州」をはじめ、多くの鉄道車両を手掛けた水戸岡鋭治氏のデザインです。

「#8 寺町と町家さんぽ」では、日中オランダの“和華蘭”文化が栄えた長崎の、和と華を感じさせる寺町通りと中島川周辺をめぐります。寺町通りでは代表的な2つの唐寺と2つの和寺を、ガイドの案内で周遊。

そして中島川周辺では、町家造りが残る商店街と、現存最古のアーチ型石橋の眼鏡橋に案内してもらえます。ルートの近くには、坂本龍馬が創業し日本初の株式会社といわれる亀山社中(のちの海援隊)跡地の「長崎市亀山社中記念館」などゆかりのスポットもあり、龍馬ファンにもおすすめのプランとなっています。

長崎ストーリーズ

住所:長崎県長崎市出島町1-1 出島ワーフ2階電話:095-818-340営業時間:9:00〜17:30設定日:毎日(12月29日〜1月3日は不催行)料金:1人1,600〜2,100円(コースによって異なる、未就学児は無料)web:https://story.nagasaki-visit.or.jp/

日本一の長崎和牛専門店「焼肉ぴゅあ」でおトクに贅沢ランチ

ちゃんぽん、皿うどん、トルコライスなど、長崎には全国的に有名なご当地グルメが多々ありますが、少し贅沢して焼肉ランチはいかがでしょう。おすすめは、JA全農が運営するレストラン「長崎和牛焼肉ぴゅあ」。“肉のオリンピック“と称される「全国和牛能力共進会」で日本一に輝いた受賞歴もある長崎和牛を、リーズナブルに味わえる一軒です。

贅沢とはいったものの、同店の焼肉ランチは1,100円からときわめておトク。筆者は「長崎和牛 3種盛りランチ」(1,650円)を味わいましたが、長崎和牛ロース、長崎和牛モモ、長崎和牛壺漬けカルビが3枚ずつで品質もプライスも大満足の内容でした。

ご飯は長崎県産のつや姫で、おかわり無料なのもうれしいポイント。半個室や掘りごたつ座敷もあり、上質な空間でゆったりくつろげるところもおすすめの理由です。

長崎和牛焼肉ぴゅあ

住所:長崎県長崎市新地町2-7電話:095-824-2900営業時間:ランチ 11:30~14:00/ディナー 17:00~22:30定休⽇:年末年始web:http://www.yakiniku-pure.com/

シャワー、洗濯機、キッチンもあるコワーキングスペース「ハフ」

ラストは、長崎市内でおすすめのワーケーションスポットを紹介します。お店はめがね橋駅から徒歩約2分の場所にある、「HafH Nagasaki SAI(ハフ ナガサキ サイ)」。メインはドミトリースタイルの宿泊施設で、2階にはコワーキングスペースが併設され、1階はカフェ「HafH Café & Bar」となっています。

コワーキングスペースではミネラルウォーター、コーヒー、紅茶が飲み放題。さらに、シャワー、洗濯機、キッチンの利用も料金に含まれます。

コワーキングスペースはテーブル席のほかに座敷やテントルームもあり、観葉植物やアーティストの作品などが彩る快適な空間。数人で使えるミーティングルームや個室もあるので、希望する場合はカフェのレセプションでご確認を。

HafH Nagasaki SAI(ハフ ナガサキ サイ)

住所:長崎県長崎市古川町5-21電話:095-818-8181営業時間:カフェ7:30~21:00
コワーキングスペース9:00~21:00定休⽇:なし料金:1時間500円、1日利用(9~22時)2,000円web:https://www.hafh.com/properties/1

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あらためて実感。西九州が今、最高に面白い!

佐賀と長崎をめぐり、あらためて実感したのは両県の充実度。絶景、美食、文化、温泉と魅力的なスポットがきわめて多く、よりアクセスしやすくなった西九州新幹線の開業は、旅好きにとって最高の朗報といえるでしょう。

ワーケーションスポットも充実しており、筆者自身も長期滞在を色濃く想像したほど。多様な働き方がしやすくなった今、西九州でちょっと非日常なワークスタイルを実践してみませんか。

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