大切な愛車は、できる限りピカピカにキープしておきたいものです。しかし、汚れるたびガソリンスタンドなどで手洗い洗車を依頼していては、コストが膨らんでしまいます。

洗車の費用を抑えるうえでは、やはり自身で洗う方法が一番でしょう。スポンジや洗剤、バケツやタオルなどを揃えれば、自宅やコイン洗車場でじっくりと車を洗うことができます。

とはいえ、洗車に慣れていないと、思わぬ失敗をしてしまうケースもあるようです。今回は自分で車を洗っているなかで、ハプニングに見舞われた方々に話を聞きました。

夜のうちに洗車をしておこうと気合いを入れたのに…

©xiaosan/stock.adobe.com

洗車をする際にまず気をつけたいのが「天候」です。とくに炎天下では、水や洗剤がすぐに乾いてしまい、しつこい跡になって残るリスクがあります。

さらに、気温が低くなる冬の夜なども注意が必要です。

「次の日早くから旅行に出発する予定だったので、夜のうちに洗車をしておこうと思ったんです。11月の終わり頃で寒かったですが、かなり汚れていて、そのまま遠出するのは嫌だったので。

車を洗い終え、ルーフをタオルで拭き上げていると、ジャリっと嫌な音がしました。照明がうまく当たっていない箇所だったのですが、よく見ると、水滴が凍結しはじめていたんです。

お湯をかけながら拭き取ろうとしてみましたが、すぐに凍ってしまうので、窓とボディ側面だけ拭いて諦めました。

翌日になってルーフを見てみると、やはり微妙に傷がついていました。旅行後にコンパウンドで落ちる程度の傷でしたが、旅行中はずっと微妙なテンションでしたね」(30代男性)

寒空の下で水を使った作業をすること自体、なかなか憚られるものですが、やはり気温の低さは車のボディにとってもリスクになるようです。

たとえ外気温が0度以下になっていなくとも、ルーフなどの冷えやすい箇所は凍結のリスクがあるため、冬場の洗車はなるべく日中の暖かい時間に行うことが望ましいでしょう。

「洗車後の雨」これ、実はラッキー?落ち込む気持ちをアゲるおまじないとは

(広告の後にも続きます)

「残り1分です」洗車のプロでも厳しい制限時間

©anatoliy_gleb/stock.adobe.com

コイン洗車場に設置される機械は、コースによって放水時間や一時停止の時間が設定されています。利用者は機械が停止している間に手洗いを終える必要がありますが、車のボディサイズが大きかったり、洗車に慣れていなかったりすると、時間をオーバーしてしまうケースもあるようです。

「はじめて洗車場を使ったとき、機械で設定された手洗い時間のうちに洗い終えることができず、お金を2回払うハメになりました。

泡を使う洗車だったのですが、まだ半分くらいしか終わっていない状態で『残り1分です』と機械に告げられて。大急ぎで洗いましたが、結局リアとルーフを洗えずに終わってしまいました。

仕方なく一度全部流してから、またコインを入れて残りの部分を洗いました。しかも、それ以上小銭を用意していなかったので、わざわざ自販機でジュースを買って。700円くらいムダにしてしまいました」(30代男性)

洗車場によって、手洗いのために設けられる制限時間は異なります。短いところでは、3分~4分ほどしか洗車時間が用意されていない洗車場も珍しくありません。

小さな車なら「急げば間に合う」程度かもしれませんが、ルーフの高いミニバンやSUVなどではプロでも厳しい時間設定だといえそうです。

令和の奥様「“大きければ良い”はもう古い!」ファミリーカー市場に異変