一時停止は「3秒ルール」で確実に止まろう!

では、一時停止の標識を見かけたらどのように対処すればいいのでしょうか。かつて筆者が勤務していた教習所では、「3秒ルール」を設けて指導していました。

3秒ルールとは、一時停止標識のある交差点などでは停止線の手前で、止まってから3秒数えるというルールです。

多くの教習生に試してもらったところ、3秒を数えればほぼ確実にタイヤの回転は止まることがわかりました。もちろん正確な「3秒」でなくても問題ありません。多少早く数えて2秒だったとしても、停止後に数字を数えればほぼすべてのドライバーは、タイヤの回転が止められるのです。

この3秒というのは、左右の確認を行うための時間でもあります。つまり、左右の安全確認を確実に行えば、最低でも3秒はかかる時間なのです。

絶対に3秒数えなくてはいけないという法的なルールはありませんが、このことを意識しておけば、一時停止義務違反で捕まることはなくなるでしょう。

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サイドミラーも活用すればさらに安心

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停止線をはみ出して停止しないようにするためにはどうすればいいのか、前述の元検定員は次のように話します。

「一般的な乗用車(右ハンドル)であれば、運転席側のサイドミラーのすぐ下に停止線がわずかに見えるような位置で停止すれば、フロントバンパーが停止線を超えることがほぼありません。

もちろん車種によっても違いますし、トラックやバス、ミニバンなど、ボンネットの形状によって異なります。

しかし、目安としてサイドミラーからの停止線の見える位置を覚えておけば、停止線をはみ出してしまうことはかなり少なくなると思います。」

一時停止の標識は道路のいたるところに設置されています。「何秒止まってください」といった具体的な決まりはないものの、タイヤが完全に停止することが必要です。

一時停止標識や停止線は運転席からよく見えるように設置されています。見過ごさないように注意しつつ、確実な一時停止で安全に通行することを心がけてください。

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