10万km走ったら車の買い替えどきってホント?

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車の乗り替えを検討する基準の1つに「走行距離が10万Km以上」という目安があります。これは、車が10年10万kmまでなら不具合なく走れることが多いからです。

しかし、近年発売されている車の耐久性は高まっており、10万Km以上でも余裕をもって使うことができます。

実際、自動車の寿命はいつなのでしょうか。長年整備工場を営む筆者が、車の走行距離の限界や車の寿命について、実例を交えて解説していきます。

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実際の車の寿命は走行距離では決まらない

筆者が車の修理に訪れた人から良く聞かれることがあります。それは「この車ももう10万Km超えたから乗り替えですよね?」「10万km超えたようですが、まだ乗れますか?」など10万kmを基準にした車の乗り替えに関する質問です。

しかし、このような質問をしてくる人のほとんどは、車の定期メンテナンスを怠らずおこなっているように思います。そのため、10万kmを超えているにもかかわらず、実際車の調子はよくエンジンや足回りは快適。今すぐ乗り替える必要は無いことが多いです。

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実際、トラックや商用車のなかには、20万Kmや30万Kmを走行してもなお現役という車が少なくありません。

商用車と乗用車では車の構造に大きな違いはなく、定期的なメンテナンスをしているかいないかによって寿命が決まるといっても過言ではないでしょう。

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