富士山の恵みの詰まった、味わい深い地ビール

柚野の棚田群を見下ろす、丘陵地に佇むウッディな建物は、「FUJIYAMA HUNTER’S BEER」の醸造所。心地よい草原の風に吹かれながら味わえるのは、この土地ならではのナチュラルビールです。

仕込み水に、富士山が長い年月をかけて育んだ伏流水を使い、原料である大麦、ホップ、米など作物の多くは、農薬を使わず自社で栽培しています。富士山の恵みを受けた出来立ての地ビールを、醸造所に併設したテイスティングルームで味わうことができます。

おすすめの銘柄は、「NENGU 年貢」。醸造所から見渡す田んぼのお米を使ったライスIPA。地元の酒米やもち米、柑橘系の香りを持つホップ、濃厚な味わいの麦芽を使用した芳醇な味わいのビールです。フルーティーな香りと、ジューシーな苦みを感じる、飲みごたえのあるテイスト。近頃では、地元グルメ「富士宮やきそば」に合うビールとして、地元産のショウガを使った「やきそばジンジャーIPA」も富士宮やきそば学会と協同で完成させました。

楽しめる銘柄は季節により異なりますが、1グラス700円~1,050円。持ち帰り用に、缶ビールの販売だけでなく、量り売りも行っています。10mlあたり12円~23円で容器は持ち込みも可能です。ボトルを購入する場合は、330ml 50円(使い捨て)、 720ml 300円(再利用可)です。

また、店名にもあるように、醸造所の代表は柚野に育った野生のイノシシやシカを狩猟するハンターでもあります。それぞれの個体差や旬を見極め適切に解体・調理を行ったジビエ料理が、店頭で販売されることあります。仕事がひと段落ついたら、富士山の麓で育まれた天然の味が堪能できる醸造所でぜひ乾杯してください。

FUJIYAMA HUNTER’S BEER(柚野テイスティングルーム)

住所:静岡県富士宮市大鹿窪1427(新東名・新富士I.Cから車で約22分)電話:0544-66-0399営業日:土曜・日曜のみ営業時間:13:00〜18:00web:https://fujiyama-hunters-beer.com/

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自分で採るとより美味しい。有機野菜収穫

Mt.FUJI SATOYAMA VACATIONの人気アクティビティのひとつが、宿泊ツアーのゲストのみが参加できる地元野菜の収穫体験。柚野エリアにある「ゆのさや農園」で、野菜の特徴や美味しい食べ方、収穫方法など、目の前に育っている野菜にまつわるお話を聞きながら摘み取ることができます。

こちらは、ご主人の片山康嗣さんが、農薬や化学肥料に頼らない農法に出合い、魅せられ、柚野の地で始めた自然農法の農園です。ビニールハウスなどは使わず、野菜の成長ペースに合わせて、年間80~100種ほどの野菜を育てています。

冬は白菜やニンジン、夏ならナスやトマト、トウモロコシ。この土地ならではの作物、ジャンボ落花生は9~10月に旬を迎えます。太陽や雨、土地のパワーだけで力強く育った野菜は、不揃いでありながら、旨みは格別。全国のレストランからも注文がくるほどです。

まだ夏の暑さが残るこの日に収穫したのは、特徴の異なる3種のナス、オクラ、ピーマン、ツルムラサキなど。この他、片山さんが収穫した玉ネギ、ジャガイモ、カボチャ、ニンニク、キュウリも加え、夜にバーベキューで食されました。

片山さんが一人で営む農園のため、この体験ができるのはツアーゲストのみですが、地方発送が可能です。畑で育ったニンジンで作った「ゆのさや人参ジュース」(2022年分は売り切れ)、「新鮮野菜おまかせセット」、自家製味噌なども購入できます。

実際に野菜が育った姿を目にし、自身で採ることで、自然の恵みをよりいっそう体感できるはず。日常的にはなかなかできない体験は、思い出深いものとなるでしょう。

ゆのさや農園

住所:静岡県富士宮市柚野web:http://www.yunosaya.com/