鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

N700S車両のオリジナルデザイン

東海道・山陽新幹線で活躍する最新鋭N700S車両(16両編成)を、6両編成の西九州新幹線「かもめ」仕様にした「九州らしいオンリーワンの車両」です。

真っ白な車体に、JR九州のコーポレートカラーの赤を入れ、運転台の周囲を黒にして存在感を強調しています。さらに先端部分に鼻のような黒いマークを付け、前照灯(尾灯)をアイラインのように黒く縁取り、きりりと引き締まった顔に仕上がっています。

「かもめ」の文字はJR九州の青柳会長が社長時代に書いた直筆をもとに、落款をあしらったもので、和文字が新幹線の車体にインパクトを与えています。

また、「かもめ」や「KAMOME」の文字が外観の随所に描かれていますが、これはどこでも記念写真が撮影できるという配慮でもあります。

和洋折衷、クラシックとモダンが組み合わされた懐かしくて新しい空間が、長崎への快適な旅を演出してくれます。

普通車指定席(1~3号車)

3号車「唐草」

6両編成の列車の長崎駅寄りの1~3号車は普通車指定席です。

九州新幹線「つばめ」などで活躍する800系の座席をリデザインした木製の座席で、やさしい雰囲気を醸し出しています。

座席の張地の柄は号車ごとに異なり、1号車は「菊大柄」、2号車は「獅子柄」、3号車は「唐草」となっています。張地に座った時に滑らず、体によりフィットする工夫を施すなど、高級感とくつろぎを実現しています。なお、座席配置は2+2席で、ゆったりとしています。

普通車自由席(4~6号車)

6両編成の列車の武雄温泉駅寄りの4~6号車は普通車自由席です。

東海道・山陽新幹線の「のぞみ」などに使用されているN700Sの普通車と同じく、3+2席配置のリクライニングシートが並んでいます。

明るく落ち着いた感じの普通車自由席ですが、デッキに一歩出てみると多彩な色のストライプが艶やかさを感じさせてくれます。トイレにも絵が飾られていますので、デッキにはアートの世界が広がっています。

車内サービス設備

車いすにも対応した大型トイレ

広々とした多目的室

快適な旅を演出する車内サービス設備として、すべての座席にコンセントが用意されています。無料Wi-Fiサービスもありますので、これから行く観光地などの情報をインターネットで調べることができます。

また、3号車に車いすスペースや車いす対応の多機能トイレ、授乳などにも利用できる多目的室が用意されています。このほか、大型荷物用のラゲージラック、AED、緊急時に乗務員と通話ができる客室通話装置なども備えています。

武雄温泉駅で楽々乗り換え

885系

787系

博多駅~武雄温泉駅間の在来線特急「リレーかもめ」と、武雄温泉駅~長崎駅間の西九州新幹線「かもめ」は、武雄温泉駅で乗り換えとなりますが、同一ホームでの対面乗換方式を採用しています。このため、乗換所要時間は約3分とスピーディーに移動することができます。

また、「リレーかもめ」と「かもめ」の特急券は1枚で発券され、武雄温泉駅で改札口を出ないで当日中に乗り継ぐ場合は通しの指定席特急料金(博多駅~武雄温泉駅間 おとな3,190円・通常期)が適用されます。

博多駅~長崎駅間のおトクなきっぷ

博多駅~長崎駅間の片道の指定席特急券+乗車券は6,050円(通常期)ですが、JR九州インターネット列車予約で発売する「かもめネットきっぷ」を利用すれば、4,200円(通年同額)と1,850円もおトクに利用できます。

出発日の3日前までに予約可能な「かもめネット早特3」だと3,600円(通年同額)と2,450円もおトクになります。

2022年12月31日有効開始分までの期間限定発売ですが、7日前までに予約できる「おためし! かもめネット早特7」だと3,200円! なんと2,850円もおトクに西九州新幹線「かもめ」の旅が楽しめます。

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列車情報

運転日
毎日運転

運転区間
西九州新幹線 武雄温泉駅~長崎駅間

運転時刻

【1号】武雄温泉駅7:03発→長崎駅7:31着

【65号】武雄温泉駅23:12発→長崎駅23:39着

【2号】長崎駅6:17発→武雄温泉駅6:48着

【64号】長崎駅22:10発→武雄温泉駅22:40着

※武雄温泉駅~長崎駅間の始発・終発列車。上記のほか、新大村駅~長崎駅間の区間運転があります。

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提供元: トレたび