海外旅行がご無沙汰な今、「また早く海外で潜りたいな」、「海外で潜ったことないけど、いつか挑戦してみたい」と思うときはないだろうか。そんなダイバーの皆さまに今、スポットを当て紹介したいのは、ダイビング専門旅行代理店(※)「クラブアズール」だ。

ダイビング専門旅行代理店によって提携するダイビングショップも異なり、提供できるサービスやツアー、特色なども異なるため、旅行の満足度がダイビング専門旅行代理店によって変化するのも事実。そんな中、クラブアズールは、ガラパゴス諸島をはじめ日本人に知られていなかった秘境へのツアーをいち早く手掛けてきたことで知名度を獲得してきた。そのためあってか、「日本のダイビング業界の“パイオニア”」として現在にわたりその名が知られている。そこでオーシャナ編集部は代表の早瀬氏にお話を伺いながら、クラブアズールがどのような旅行代理店なのか探ってみた。

※ダイビング専門旅行代理店:旅行パッケージの中に、旅行代理店が提携した現地ダイビングショップでのダイビングが含まれる商品を主に扱う、ダイビング専門の旅行代理店。一つひとつ手配すると手間のかかる、航空券やホテル、保険に加えて、ダイビングの予約までも一括して代行してくれる、旅行に欠かせない存在。

取材させていただいた代表の早瀬氏

目次

ダイビング専門旅行代理店、クラブアズール
クラブアズールは海外ダイビングのパイオニア!?
クラブアズールがお客さまに提供したいこと
海外ダイビング旅行の今
クラブアズール厳選のおすすめツアー6選!

ダイビング専門旅行代理店、クラブアズール

1994年に誕生したクラブアズール。社員全員がダイバーで、国内外問わず、自身が感動した海・文化・食べ物をもとに「こんな潜り方・こんな体験をすれば、皆さんにもっと楽しく過ごしてもらえる」、「この海はこんなふうに遊ぶ!」ということを日々考えながら、独自開発・提案型の旅行商品を発信し続けているのが特徴。モルディブやメキシコに自社クルーズ船も所有し、日本人の専属ガイドをつけたダイブクルーズツアーも提供している。ちなみに、「アズール(AZUL)」とは、スペイン語で「青い」という意味で、地球を取り巻く海の青、そして空の青からインスピレーションを受けているそう。

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クラブアズールは海外ダイビングのパイオニア!?

クラブアズールを語るにあたり特筆すべきは、やはり日本のダイビング業界の“パイオニア”であるということではなかろうか。今では、アシカやジンベエザメなどの大物と会える地として知られるメキシコやコスタリカといった中米エリア。しかし、かつては日本からは遠く離れていることや、日本の旅行代理店と現地の間にコネクションがないことからツアーが確立されておらず、未踏の地であった。

そんな中、クラブアズールは、アメリカのロサンゼルスに支社オフィス(以下、アメリカオフィス)を構えている強みで現地のコネクションを最大限に活用し、アメリカの隣国であるメキシコのラパス・コスメル、そしてコスタリカのココ島でのスキューバダイビングの楽しさを日本に初めて紹介したのだった。

アシカに会える海、メキシコ

では、一体どのような経緯で日本への導入に成功したのだろうか。代表の早瀬氏にお話を伺った。

「たとえばラパスは、当時、飛行機による大量送客の時代だったので、ロサンゼルスからの往復航空券が3〜4万円ほどの安さでした。さらに直行便約2時間半という行きやすい距離。日本からロサンゼルスまで行ってしまえば、その先気軽にラパスまで行くことができたんです。今でこそアシカで有名な地として知られていますが、当時の日本人でアシカを見たことがある人も少なかったことから、“新しいダイビングの目的地として絶対におもしろい”と確信しました。アメリカオフィスのスタッフはメキシコとのコネクションを存分に活かし、パッケージツアーの確立に成功しました」。

では、コスメルはどうだろう。「ロサンゼルスから約4〜5時間の場所ですが、そこには世界でも指折りの美しい海、カリブ海が存在しています。ここでは、アメリカオフィスのスタッフがラパスで培ったメキシコ内での人とのつながりから派生して開拓していきました」。

もし、クラブアズールの存在がなければ、私たち日本人ダイバーが中米エリアを潜れる日はもっと後だったのかもしれない。

「やはり、現地のネットワークがある、そして信頼できる人・会社と手を組めている、ここがクラブアズールとしての最大の強みでありメリットかなと。日本に向けたパッケージツアーを短期間ではなく今まで長い間続けてこられたのは、両者の信頼関係があってのものだと自負しています。

またアメリカは、スキューバダイビング発祥の地でもあり、世界的なダイビング指導団体PADIの本部があったり、スキューバダイビング業界の中で最も大規模な展示会『DEMAショー』が開催されたりと、世界中のダイビング業界の先端を行く国。そこに我々のオフィスがあったことで、最新情報をいち早くキャッチすることができています。今となっては増えてきた海外での日本人向けのチャーター船によるダイブクルーズも、アメリカでの市場動向を見ながら日本企業の中で先陣を切ってスタートしました。それが、現在モルディブにある『FUN AZUL号』という自社クルーズ船のきっかけとなっています」。

アメリカオフィスの存在や早瀬氏の思い切った舵切りがあったからこそ、日本人がまだ見ぬ海への入り口を切り開いていくことができたようだ。