なぜ軽ワゴンにハイオクを?
ハイオクガソリンはレギュラーガソリンはリッターあたり10円ほど燃料単価が高くなるため、自動車メーカーは純スポーツカー以外、極力レギュラー仕様とします。経済性を優先すべき軽自動車ならなおさらです。
とはいえ、過去には軽自動車にもハイオク指定の車も存在します。同じエンジンを搭載するスバル ヴィヴィオはもちろん、スズキ アルトワークスの一部グレードなどはハイオク指定となっていましたが、これまでハイオク指定の軽ワゴンは存在しませんでした。
プレオは、WRC(世界ラリー選手権)で優勝したヴィヴィオの後継車であり、RSはそのスポーツグレードを名乗る以上、スバルは妥協できなかったのでしょう。プレオにはレギュラー仕様の低過給圧スーパーチャージドエンジンをラインナップしていたのにも関わらず、スバルはハイオク仕様のエンジンを載せてしまいました。その結果誕生(爆誕)したのがスバル プレオRSです。
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プレオRSはレガシィツーリングワゴンGTと同じ
スバルにはもう一台、プレオRSとよく似た車があります。それはワゴン車に高性能4WDと2.0Lシーケンシャルツインターボエンジンを搭載し、最終的には280PSまでパワーアップさせた2代目レガシィツーリングワゴンGTです。
スバル レガシィツーリングワゴンGTは大ヒットしたものの、収益性が低い軽自動車で過剰ともいえる性能が与えられたプレオRSは収益に結びつくはずもありません。そして、その過剰なまでのこだわりと情熱のおかげで、その後も収益を上げられず、スバルが軽自動車開発から手を引くことになったのは誰もが知る所です。
しかし、手持ちの武器を組み合わせ、一切の妥協なく、他社がやらないことを実行するのが、良くも悪くもスバルの持ち味です。それがもっとも色濃く反映されたプレオRSは、軽自動車の歴史に残る伝説の1台といえるでしょう。
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