3. 麻布競馬場さんの書籍『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』




《紹介者》Twitterの利用頻度の高い人のことを指すツイッター廃人、略してツイ廃である企画営業・編集部の 積田

「自分は周りの人とは違う」。そう思って東京に憧れて東京で葛藤しながら過ごす人々の物語。慶応卒総合商社勤務タワマン住み、品川区実家で顔が武器の女子大卒港区女子。すべてを手に入れたような彼、彼女たちが主人公。

でも人それぞれに地獄がある。その地獄は彼らが語るルーツや他人との比較の中で垣間見える、退廃的に見える物語だが、救いようのない絶望感というよりは、なんとなくその絶望を受け入れ、前を向いて生きているように見える。もしくは、彼らはその地獄に向き合えていないのかもしれない。

この作品には「流山おおたかの森に住む、30になって独身だったら結婚しようと話した彼」や、「早稲田大学時代、「わっしょい」や「だるま」で飲み明かした」、「ウユニ塩湖に行って人生変わった」といったリアルな地名やブランド名、店の名前などが出てくるので、そのリアルさが妙に生々しいく、少しずつ、なる彼、彼女たちと自分と重なる部分もある。

「今年で30歳になります」。作品にはこの一言がよく出てくる。自分がこうだったかもしれない。今もこうなのかもしれない。嘲笑と共感と図星をつかれたときのような緊張を感じながら、「自分はまだ何者かになれる」。そう思いながら、ページをめくる手が止まらない1冊です。

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4. フリーダイビング用のカーボン製フィン「Alchemy」




《紹介者》水泳漬けの毎日から、次はスキューバ・フリーダイビング漬けの毎日へ。ライター・ 神宮司

編集部・神宮司がフリーダイビングを始めてから使用しているフリーダイビング用のカーボン製フィン「Alchemy」。“Made in ギリシャ“なのも私的にはカッコいいポイント。このフィンはフリーダイバーとして水深115mのアジア記録更新などの実績を持つ篠宮龍三氏や、フリーダイビングの世界最高峰の大会「Vertical Blue2022」で優勝した小関靖子氏などをはじめ、世界中のトップフリーダイバーが愛用しています。また、環境への配慮もしており、注文されてから製品を製造したり、製品購入ごとに植林をしたりしているそう。私はフリーダイビング歴1年にも満たないですが、まずは形からということで、軽い蹴り心地で推進力のあるAlchemyで記録更新に向けて頑張っています。