「軽自動車は乗り心地が悪い!」に答えたダイハツ ソニカ
車体寸法が限られる軽自動車は、リアシートを倒して利用されることも多いためクッションの量や形が限られます。また、おもに短距離移動で使われるため、乗降性にも配慮しなくてはならず、コスト削減ため調整機構も制限されます。
このような理由から、シートのできの悪さは軽自動車の欠点としてよく挙げられる箇所です。「もう少しシートが上等であれば文句なし」と思えるならピッタリの車があります。
それは、2006〜2009年に販売されたダイハツ ソニカ。ソニカには、なんとトヨタ セルシオと同等のシートが組み込まれています。
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軽自動車にトヨタ セルシオのシートを載せた意欲作
「軽自動車に高級車のシートを乗せたら」というコンセプトで開発が始まったソニカは、実際にトヨタのフラッグシップセダンであるセルシオのシートを軽自動車の載せるところからスタートしました。
当然そのままでは軽自動車に載せることはできないため、最終的にはセルシオのシート構造を流用して、軽自動車に収めた形に調整されています。その甲斐あってダイハツ ソニカのシートは、平板のような一般的な軽自動車のベンチシートとは一線を画す座り心地が与えられました。
適度なクッション性はもちろん、身体の左右の揺れやズレを抑えるサイドサポートに、座面の長さと傾斜も一般的な軽自動車のシートとは明らかに異質なもの。その出来ばえは登場から10年以上を経ても評価されるほどです。