「返してほしけりゃ白旗上げな」ロシア自慢の新型戦車T-90Mを捕獲 ウクライナ

これで性能やウイークポイントはNATO側にダダ洩れでしょうね。

2021年8月から配備が始まったばかりの最新戦車

 ウクライナ軍参謀本部は2022年9月19日、公式ツイッターでロシアの最新戦車T-90Mを東部ハルキウ州で捕獲したことを明らかにしました。

 ツイッターには「最新のロシア戦車T-90Mがハルキウ地域で完璧な状態で発見されました。所有者はウクライナ陸軍に連絡するよう、お願いします。確認のためのサインはあなた方の掲げる白旗になります」と皮肉を込めたコメントとともに画像が投稿されていました。

 なお、画像は外観だけでなく車内の様子も含まれており、無傷の状態の運転席周りや液晶パネルなどを確認することができます。

 T-90Mは2021年8月よりロシア陸軍に引き渡しが始まった戦車で、Прорыв(プラルィヴ)」という愛称を持っています。原型であるT-90は陳腐化したT-72戦車の近代化改修型として1990年代前半に登場したものです。

 ただ、1990年代を通じてロシア経済は混迷の度合いを深めたことから、T-90戦車の大量生産とロシア陸軍への本格配備は2000年代以降にずれ込みました。

 T-90Mはその最新型で、電装系やシャシーにも手を加えているほか、出力1130馬力の新型ディーゼルエンジンを搭載。さらに砲塔形状を一新しているのが特徴の一つです。新開発の砲塔は、内部容積を拡大しつつ防御力も強化されており、最新の機器を適切に配置することで、乗員の作業条件の向上を図ることに成功しているとのこと。

 また砲塔形状を変えたことで弾薬配置も見直されており、これにより乗員の生存率も大幅に向上していると製造元のロシア国営企業ロステックは説明していました。