こだわりの焼酎蔵を視察。「鶴空」のおいしさの秘密を探しに

その次はいよいよ鶴空が造られる焼酎蔵へ。鶴空は原材料のさつま芋に大きな特徴があります。一般的な芋焼酎は、甘みが少なく、デンプンの原材料などに使われる「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種だけを使用。しかし鶴空は、成田空港近辺で栽培される「紅あずま」や「紅はるか」という糖度が高い2つの品種を使って製造するのです。

どちらも人気の品種ですが、粘度が高く、身が崩れやすいという特徴が。そのためこれらを使って焼酎にするためには、いくつかの工夫が必要になります。

1つ目のポイントは蒸し時間。紅あずまと紅はるかは、黄金千貫を使うときよりも蒸し時間を短縮しました。そうすることで芋の良さが最大限に引き出せるのです。

そして2つ目のポイントは蒸留機にありました。通常の焼酎は3,000リットルもの大容量の蒸留機を使い、約5時間かけて蒸留するのですが、それでは鶴空の品質は出せません。鶴空は500リットルしか入らない小ロットの蒸留機を使い、2時間半ほど蒸留します。この手法で芋の豊かなコクや甘みを生み出すのです。

鶴空の製造過程のこまやかな配慮と丁寧な作業に、審査員の皆さんも感心している様子でした。

貯蔵のためのたくさんの陶器の瓶を目にした審査員の皆さんは興味津々で「なぜステンレスではなく陶器なの?」「どうしてもっと大きい容器にしないの?」と質問を投げかけていました。

「この厚みがあると、周囲の温度変化に左右されにくく、安定した焼酎が造れます。また程よいサイズの容器を使うことで、きめ細かい手入れができるようになります」と喜多屋の木下さんが答えると、審査員の皆さんはその丹念な仕事ぶりに感じ入っていました。

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「鶴空」をアルコール度数ごとに飲み比べ。その深い味わいに感動

酒蔵の視察の後は、昼食と試飲を楽しみました。会場は焼酎蔵の隣にある「NIPPONIA HOTEL八女福島商家町喜多屋別邸レストラン」。「鮎のコンフィ」や「糸島豚のグリエ」など地元産の食材を使った料理と、鶴空をはじめとする喜多屋のお酒とのペアリングを満喫しました。

審査員の皆さんは「鶴空」のファーストインプレッションについて「エレガントで骨格がしっかりしている」と評価。なかでも審査委員長のクリストフさんは、「原材料の個性が生かされているかどうかが『Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール』受賞の鍵でした。鶴空はさつま芋の甘さや個性がしっかりと感じられたこと、その上でバランスがよく取れていたことなどが選出の決め手になったのです」と笑顔。

受賞した鶴空はアルコール度数30%で、紅あずまと紅はるかの配合を1対1にしたものでしたが、他にもアルコール度数が25%のもの、35%のものと、3種類を展開しています。

さらにアルコール度数だけでなく2種類の芋のブレンド比率も変えているので、それぞれに個性的な味わいが楽しめます。JALの機内サービス専属アドバイザーの大越基裕氏とソムリエ資格を持つJALの客室乗務員が試飲を繰り返した末にたどり着いた、最高のブレンド比率です。

アルコール度数25%のものはフルーティーな香りが特徴の紅あずまの配合を多めにし、軽快でシャープな味を目指しています。

審査員の皆さんは「香りがすぐに開いて軽やか」「とても飲みやすく、芋焼酎初心者の人でも『おいしい』と感じられる味わい」と絶賛。

また、アルコール度数を35%にしたものは甘みが強い紅はるかの配合が多めで、深みのある味。「肉料理ととてもよく合う、パワフルな味わいです」と審査員の1人、バティストさんはご機嫌です。

食事や試飲の楽しいひとときを共有したあと、クリストフさんは「今回は歴史ある喜多屋を訪問できたことを光栄に思います。貴重な経験になりました。喜多屋は本質的なものを大事にしている蔵元であると同時に、革新的に時代に向かっていく姿も感じられました」と語りました。他のメンバーも同意するように何度も頷き、終始和やかなムードで視察が終了しました。

JAL Agriport代表取締役の花桝健一も「鶴空は、JALグループ社員が掘り上げたさつま芋も原料になっています。『お客さまにおすすめしたい!』と思える味わいに仕上げた焼酎ですので、ぜひお試しください」と自信を覗かせます。

鶴空は国際線のビジネスクラスやサクララウンジで提供されているほか、JALの機内販売、羽田空港第1ターミナル1階「BLUE SKY FLIGHT SHOP」、有楽町 JALプラザ「TABITUS+ STATION」、JAL Agriport公式オンラインショップなどで販売しています。ぜひ一度、お手に取ってみてください。