「ローダウン」や「シャコタン」は、車好きかつ大胆なエアロパーツでカスタムをするのを楽しんでいる人には馴染みの用語です。
ローダウンとシャコタン、実は見た目からでもわかりやすい違いがあります。車が好きな人しか注目していないかもしれない、ローダウンとシャコタンの違いとは何でしょうか?
「目立たない程度の車高下げ」か「目いっぱい下げてワイルドに」か
ローダウンとシャコタンは、ともに車の車高を低くする点は共通しています。しかし、同じ車高を低くするにしても、目的が異なるのは頭に入れたいポイントでしょう。
目立たない程度に”大人の車高下げ”ができるローダウン、地面に接近するような限界まで車高を下げた”ワイルドなスタイリング”のシャコタンでは方向性に違いがあります。

また、ローダウンは、車をデコレーションしたり、あえて周囲の目を惹きつけるため目立たせたりする目的が第一ではありません。
スポーティな走りをするため、サスペンションを純正品よりスプリング(バネ)が短めな社外製のアイテムに交換したら自然と車体が低くなるのも、ローダウンの肝となるポイントでしょう。
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シャコタンは今の世代に通じない言葉になりつつある?
ローダウン仕様の某国産メーカー2ドアクーペに乗っている友人に話を聞くと、次のような考えを述べています。
「シャコタンを、車高を下げるローダウンと同じと思い込んでしまうケースがあるのかなと考えています。
あまり車を知らない人が、とにかく車高を下げたものが走っていれば「シャコタンだ!」と指差したくなるような、大まかな判断で区別されているのが実情ではないでしょうか。私自身は、シャコタンという用語にはあまり馴染みがないのが正直なところです。

ローダウンに対しては、当時はミニバン人気(1990年代のRVブーム)で、街ではカスタムした1BOXタイプのミニバンがあちらこちらで走っていたのも影響してか、以降馴染み深い用語になっていますね。」
友人は筆者とほぼ同年代ですが、シャコタンという用語自体に馴染みがなく、ローダウンのほうがしっくり来るとのこと。
近年、車のカスタマイズ事情をのぞいてみても、スポーティ走行向けの車高調整系の部品には”ローダウンスプリング”との商品名が与えられていることも影響があるでしょう。